美肌作りにおいて、肌のターンオーバーの正常化・促進というのは欠かせないものです。
ターンオーバーは肌の生まれ変わりのサイクルのことですね。
昨今では化粧水や美容液を塗りたくる「外部のスキンケア」よりも、食べ物やサプリメントなどで体を整える「内部のスキンケア」の重要性が徐々に浸透しつつあります。
何しろ外部:内部の比率が2:8になると言われるほど、体内部からのスキンケアが重要なのです。
内部からのスキンケアというと、食べ物やサプリメントで体を整えるということですね。
じゃあどんなものを食べたら良いのかというと・・・それは、オリゴ糖です。
オリゴ糖は腸内環境を整える食べ物として有名ですが、その腸内環境の改善こそが正に「ターンオーバーの正常化・促進」につながるのです。
目次
皮膚の仕組み
まずは皮膚がどのような仕組みで成り立っているのかという基本的な話から。
皮膚は
①表皮
②真皮
③皮下組織
の三層から成っており、通常私たちが「お肌」と言っているのは一番上の ①表皮の部分です。
そしてターンオーバーをして生まれ変わるのも表皮です。
皮膚全体で言えば、薄い表皮は寄与度は小さいように思えますが、表皮の生まれ変わりの良し悪しこそが美肌のカギになると言っても過言ではないでしょう。
表皮よりも下の真皮はターンオーバーをしないと言われており、火傷などでダメージが真皮にまで届いてしまうと表皮のターンオーバーだけでは修復できない傷跡として残ってしまいます。
だから普段の生活で真皮にダメージを残すようなことは絶対避けたいというのもあるのですが・・・ニキビ、乾燥肌、オイリー肌といった、日常生活の範囲内における肌トラブルでは真皮にまでダメージが行くことはそうありません。
逆に言うと表皮のターンオーバーに目を向けるだけでこういった肌トラブルは改善出来る!ということでもあるんですね。
ターンオーバーの仕組み
次は表皮で起こっているターンオーバーの仕組みについて。
皮膚全体で見ると表皮は三層構造の一番上の部分になるのですが、さらに表皮は
①角質層
②顆粒層
③有棘層
④基底層
の4層から成っています。
角質層が一番上で、②~④に行くにつれて階層が深くなっていきます。
そして、この4層の構造はターンオーバーの仕組みそのものなのです。
まず表皮の一番下にあり、真皮のすぐ上に位置して真皮を保護する役目も持っている「基底層」で新しい肌の元となる「基底細胞」が生み出されます。
生み出された基底細胞は日数をかけて徐々に上へと押し上げられていきます。それは下から新しい基底細胞がどんどん生み出されているからですね。
そして基底層から有棘層へ、有棘層から顆粒層へ、顆粒層から角質層へ、と上へ押し上げられて有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞へとそれぞれ変化していきます(角化という過程)。
この角化の過程において、基底細胞は余計な成分を分解したり、セラミドのような細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)を生成したり、と重要な働きをしつつ角質細胞として成長していきます。
角質層に届いた細胞は、何層も連なったミルフィーユのような構造をして水分を保持したり外部刺激からのバリアとなったりして、最終的に垢として排出されます。
これが表皮の生まれ変わり、ターンオーバーの仕組みですね。
このターンオーバーを正常化・促進することが美肌につながるというのがよく分かると思います。
ターンオーバーが正常化出来ていないとどうなる?
逆にターンオーバーが正常ではない肌の角質層はどうなるのでしょうか?
乾燥肌のようなトラブルに陥っている肌は角質層での水分の保持がうまく出来ず、また外部からの刺激をうまくシャットアウトできない状態と言えます。
このように弱った角質層はちょっとしたことですぐに剥がれてしまいます。
すると、上の方で剥がれ落ちた角質層を補うために肌が突貫工事でターンオーバーを早めて未熟な細胞を上へと押し上げていきます。
するとセラミドや天然保湿因子(NMF)を十分に生み出すことも出来ず、水分保持能力も低くバリア機能も弱い角質層が生まれるという悪循環に陥ります。
こういった肌の格好の餌食になるのが界面活性剤を含んだ美容液や乳液ですね。これを塗ることで一時的に保湿することが出来るので、それに頼らざるを得なくなっていくのです。
オリゴ糖がターンオーバーを正常化する理由とは
冒頭でもお話したようにターンオーバーを正常化する食べ物やサプリメントとして「オリゴ糖」がオススメです。
というのも、腸内環境の改善がターンオーバーの正常化を促進するからです。
便秘に悩む人が肌荒れの悩みも同時に抱えていることから分かるように、腸内環境の悪化は肌荒れを引き起こします。
それは、悪玉菌が作り出す有害物質「フェノール」が原因です。
フェノールは腸内環境悪化の指標にもなる有害物質なのですが、フェノールが悪玉菌によって腸内で作られると、腸を通して吸収されて血液に入り込み全身に行き渡ります。
なんと、吸収されたフェノールはターンオーバーを阻害してしまうのです。
だから何としても腸内の悪玉菌を減らしてフェノールの産生量を抑えなければターンオーバーの正常化・促進は出来ないということです。
腸内環境を整えて血中フェノール濃度を減らす実験
オリゴ糖を摂取して腸内環境を整えることにより乾燥肌が改善されたという良い例もあります。
ヤクルトが行った実験では、ビフィズス菌ブレーベとガラクトオリゴ糖を含む発酵乳を与えることで
①血中フェノール濃度の低下
②角質層水分量の維持
③角層カテプシンL様活性の上昇
という結果が得られ、腸内環境の改善がターンオーバーの正常化をもたらすことが明らかになりました。
この実験はヤクルトが行っているので自社製品に絡める形で発酵乳を使用していますが、私はこの結果はオリゴ糖によるところが大きいと思います。
そもそもオリゴ糖というのは難消化性の小糖類のことです。
だからオリゴ糖は小腸では吸収されずに、大腸のビフィズス菌のエサになってビフィズス菌を増やしたり短鎖脂肪酸を生み出します。
短鎖脂肪酸には
・腸内を酸性に保って悪玉菌の繁殖を防ぐ
・腸の蠕動運動を活性化させる
・病原菌などの有害物質から守るバリア機能の強化
・余計な脂肪の分解
・糖尿病の予防
・免疫機能の調節によるアレルギー抑制
・大腸がんの予防
・カルシウム吸収を促して骨の強化
・妊娠しやすい体づくり
といった様々な効果がありますが、このうちの「腸内を酸性に保って悪玉菌の繁殖を防ぐ」というのが腸内のフェノールを減らしたのです。
ビフィズス菌ブレーベを取るというのも短鎖脂肪酸を生み出すのに悪くはないのですが、どうしても摂取する過程で消化液に浸されて一部が死滅して大腸には届けられなかったりします。
その点、オリゴ糖は酸や熱に強く消化液にも負けずに大腸へ届けることが出来ますし、腸内のビフィズス菌を増やす効果があるのでどんどん増やしやすくなるという利点もあります。
それに、オリゴ糖は色々な食べ物や飲み物に気軽に加えることが出来ます。
すき焼き、肉じゃが、味噌汁、ハンバーグのタネ、餃子のタネ、パン、ケーキ、コーヒー、ヨーグルトなど何でもありです。
何にでも入れることが出来るというのは他の食べ物やサプリメントにはない利点ですね。
こういったケアは続けることも大事ですから、何気に重要なメリットだと思いますよ。
まとめ:肌のターンオーバーを正常化・促進するサプリや食べ物はオリゴ糖です!
肌のターンオーバーは表皮において基底細胞が基底層~有棘層~顆粒層~角質層へと移行してやがて垢として排出される一連の流れのことを言います。
ターンオーバーを正常化・促進することが本当のスキンケアであり、腸内環境が悪化していると悪玉菌が作り出す有害物質フェノールによって正常なターンオーバーが阻害されます。
腸内環境を整えることによりフェノールの抑制がされたことがヤクルトの実験によって明らかになっており、腸内環境を整えるアイテムとして重要なのがオリゴ糖です。
オリゴ糖が何なのかよくわからない!という人はオリゴ糖とは何か?の話からご覧いただければと思います。
オリゴ糖ならこれ!
オリゴ糖をお探しでしたら、すでに実績があって口コミでの評判も良好なものを買うのをオススメします。
私が使っているオリゴ糖は数種類のオリゴ糖を黄金比率でブレンドした高純度のオリゴ糖というもので、「日本一売れているオリゴ糖」でもありその実績と信頼は確かなもので、妊婦や赤ちゃんでも安心して使うことが出来ます。
オリゴ糖にも色々な種類がありすぎてどんなオリゴ糖を選んだら良いかわからないという方は是非このオリゴ糖を参考にしてくださいね。
私も使ってみて便秘が解消しましたし、実際に使っての詳細なレビューも書いています。日本一売れているオリゴ糖を詳しく知りたいという方はそちらもご覧ください。