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世の中にはトクホ(特定保健用食品)を謳った健康食品が多く溢れておりますよね。

トクホのお茶、トクホのコーラ、トクホのヨーグルト・・・etc。

 

最近では週刊新潮が「トクホの大嘘」という記事を書いてトクホにはそもそも効果がない!というようなことがまことしやかに言われているところです。

 

週刊新潮の記事では主に「難消化デキストリン」に焦点が当てられておりますが、私がここで何度もお話している食物繊維やオリゴ糖だって、トクホ(特定保健用食品)として指定されているので個人的に気になるところでもあります。

 

でも気になるのはそもそもトクホとは(特定保健用食品とは)何なのか?ということです。

 

おそらく健康飲料や健康食品の謳い文句としてのトクホ(特定保健用食品)しか聞いたことがない人がほとんどでしょうが、これ言われると何かすごい機関が認定したんだから良い商品なんだろうな~!って思いますよね。

 

フランス有機認証機関ECOCERT認定!
ヨーロッパ統合有機認証機関COSMOS認定!

 

ほら、こんな風に全く聞いたことのない全く知らないところでも「何かすごい機関が認定した商品です!」っていうのは無条件に「凄そうだ!」って感じてしまうでしょう?

 

トクホ(特定保健用食品)とは少なからず、そんな消費者心理を突く目的で使われているのだと思います。

 

あ、ちなみに上に挙げた機関っていうのは私が使っているホホバオイルという美容オイルの販売サイトでの謳い文句として使われていて、私はこれを見て「すごーい!」って思ってしまったクチです(笑)。まんまと乗せられちゃったんですね。

 

商品であるオイルの質自体は申し分ないので良いのですが、私のようにこんな風に簡単に乗せられてしまっては「トクホの大嘘」に引っかかってしまうと思うんです。

 

だから、皆さんがそうならないための冷静な視点を養えるよう、私がトクホ(特定保健用食品)とは何なのか?っていうのを出来るだけわかりやすく解説していきたいと思います。

 

あ、ちなみにホホバオイルはこんな感じのやつです。もしよろしければどうぞ。

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トクホ(特定保健用食品)といったら冒頭でも載せたあのマークですが、もう一度見てみましょう。商品にこんなマークが描かれているのを見たことはありますよね。

上に「消費者庁認可」と書いてありますね。

 

つまり、トクホ(特定保健用食品)かどうかの認定は政府の機関である消費者庁が行っているということ。

 

おそらくこの時点で一般の人たちは「消費者庁が認可してるんだ!すごい商品だ!」で終わるのでしょうが、それだけでは冒頭で話したのと変わりませんので、もう少し掘り下げていきましょう。

トクホとは?

トクホ(特定保健用食品)という制度は1991年に始まりました。

 

トクホという言葉自体をよく聞くようになったのは最近のことのように感じるので結構新しい制度かと思いきや、結構前からあったんですね。

 

とはいえ、長期的な視点で見ればまだ新しいまだ制度と言えるでしょう。

 

トクホの制度が始まった当初は厚生省(現在の厚生労働省)の所管でしたが、2009年から消費者庁に所管が移っています。

 

ともかくトクホ(特定保健用食品)かどうかを認定するのは消費者庁ということなので、トクホ(特定保健用食品)とは何かの定義は消費者庁の説明が最も正確なものとなるでしょう。

 

そしてトクホ(特定保健用食品)とは何か?について消費者庁の説明は

 

特定保健用食品(条件付き特定保健用食品を含む。)は、食品の持つ特定の保健 の用途を表示して販売される食品です。特定保健用食品として販売するためには、 製品ごとに食品の有効性や安全性について審査を受け、表示について国の許可を受 ける必要があります。

※消費者庁HP「 特定保健用食品とは」より抜粋

 

お役所なのでこういったお硬い文章になってしまうのはしょうがないのですが、これをわかりやすく言うなら「具体的な特定の良い効果があることを消費者庁が認めましたよ!」ということです。

 

トクホの許可の流れ

消費者庁はどんな風にトクホの許可を行っているの?ということですが、これも消費者庁の説明から抜粋しておきます。

 

 

トクホの許可の流れはこんな感じ。うーん、これを見ただけでは「何かすごい機関がたくさん審査を行っている」って印象ですね。もうちょっと具体的に見ていきましょう。

 

①申請

当然ですが、まずは商品についてトクホの許可をして欲しい企業などが消費者庁を窓口にして申請するところからスタートします。

 

②効果の判断

申請を受けた消費者庁はまず、食品の効果について政府から独立した第三者機関である消費者委員会に調査を依頼します。

 

消費者委員会の「新商品開発評価調査会」というところで、その効果について議論がされます。

 

この新商品開発評価調査会は大学教授、病院栄養部参与、国立医薬品食品衛生研究所の関係部署の部長など各分野の要人によって構成されています。

 

③安全性の審査

消費者委員会から食品安全委員会へと移ると、こちらでは主に新規の関与成分についての安全性が審査されます。

 

「関与成分」というのがポイントで、申請する食品そのものについての審査はここでは行いません。

 

これはなぜかというと、医薬品、農薬、添加物のような単一成分は動物実験で大量投与が可能なのですが、食品そのものの大量投与というのは難しく、仮に実験を行ったとしても別の原因で死んでしまったりと正確な評価ができないから。

 

そのために食品に含まれる関与成分についての安全性の評価にとどまるのです。

④改めて効果の判断

食品安全調査会での審査を受けて、改めて消費者委員会のほうで効果などについて議論がされます。

 

最終的にトクホの許可認定を出すのは消費者庁で、消費者委員会は公平な第三者機関としての立ち位置になります。

 

なので消費者委員会が「効果がない」と判断しても消費者庁が許可する場合があります。

 

「ノンアルコール飲料」について消費者委員会は「飲酒を始めるきっかけになる可能性がある」ということを理由にトクホとして許可すべきではない、という結論を出したのですが消費者庁は最終的にトクホの許可を出したという事例があります。

ただ、消費者庁は消費者委員会の意見を必ずしも守る義務はないとはいえ尊重することになっていますので、全く無駄というわけではもちろんありません。

 

⑤医薬品の表示に抵触しないかどうかの確認

厚生労働省の医薬食品局で、トクホの食品が医薬品の表示に抵触しないかどうかの確認がされます。

 

医薬品というのは病気の治療や予防を目的として使われているものです。

医薬品の審査というのはトクホとはまた別になりますが、医薬品と特定保健用食品の決定的な違いというのは、「具体的な効果を書けるかどうか」にあります。

 

医薬品は
・下痢に効果がある
・血圧を下げる効果がある

といった感じで具体的に「コレに効く!」という風に書けます。

 

しかし医薬品ではないトクホは具体的な効果ではなくて

・お腹の調子を整えるならこれ!
・血圧が気になるあなたに!

こんな風に明言を避ける表現になるのです。

合わせて読みたい!  ”痩せ菌”酪酸菌の効果は?増やす食事やサプリメントは?


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その謳い文句に医薬品のように具体的に書いてしまっているものがないかどうかを審査するということですね。

 

⑥関与成分の量が表示通り含まれているか分析

最後に、食品そのものに関与成分が表示通りの量を含んでいるかどうかの分析を独立行政法人国立健康・栄養研究所やその他の登録試験機関において行われます。

 

こうして様々な段階を経て審査を受けた食品が晴れて、消費者庁によってトクホ表示の許可がされるというわけです。

 

トクホの種類

一概にトクホと言っても様々な種類がありますので、それぞれの説明をしていきましょう。

 

①特定保健用食品(個別許可型)

上記のトクホの許可の流れとして説明したのはこの個別許可型のものであり、1991年の制度制定時から存在するトクホの中で最も審査基準が厳しいものです。

 

個別許可型というのはつまり「商品ごとに個別に許可を受ける」という意味です。

 

②特定保健用食品(規格基準型)

これは2005年から新しく加わったトクホの基準で

①すでに許可されているトクホで同じ成分を含むものが100件以上ある
②最初の許可から6年間が経過していてその間に健康被害の報告がない
③複数の企業が許可を取得している

 

という条件を満たした場合に、消費者委員会及び食品安全委員会の審査を省略できるというものです。

 

わかりやすく言うともう似たような商品いっぱいあって信用性も高いから君もトクホでいいよって感じ。

 

③特定保健用食品(疾病リスク低減表示)

先程の医薬品とトクホの違いでもお話したように、本来はトクホは具体的な効果を謳ってはいけないものですが、「疾病リスクの低減効果が医学的・栄養学的に広く確立されている成分」についてはそれに準じた表示をしても良いという風になっています。

 

この表示を許可されたのは

①カルシウム
②葉酸

の2つだけです。

 

カルシウムは骨の形成に、葉酸はお腹にいる赤ちゃんの神経形成に、それぞれ良いものとしてサプリメントなどでも広く知られているところですね。

ただしあくまでもトクホはトクホですので

「骨粗鬆症に効く!」
「胎児の神経管閉鎖障害を予防する!」

というようなことは書けず

「骨粗鬆症のリスクを軽減する」
「胎児の神経管閉鎖障害を防ぐ可能性が高まる」

といったところがギリギリ許可されているラインです。

④特定保健用食品(条件付き)

通常のトクホのようにその有効性が科学的に立証されているわけではないが一定の効果があると予想できるトクホは、条件付きトクホとして許可されます。

 

食品には「○○を含んでおり根拠は必ずしも確立されていませんが××に効果がある可能性がある食品です」と効果が限定的であることを表示することが条件になります。

 

従来からあった個別許可型のトクホ以外の3つは全て2005年から新しく儲けられたトクホの基準ですが、この条件付きトクホが許可されたのは2016年までで2件で、かつその1件は既に販売を中止されているというトクホとしてはかなりレアケースなものです。

 

まあ条件付きトクホでは商品の謳い文句としてインパクトが弱いですからね。これからもお目にかかることはほぼないと思われます。

 

ちなみに現在ある条件付きトクホの商品はどんなものなのかというと山本漢方製薬(株)の粉末清涼飲料『大麦若葉粉末』 です。

トクホ制度の問題点

上記のように厳しい審査を受けて許可されたトクホですから、その表示には一定の信頼性があるというのは事実ですが、このトクホ審査には思わぬ落とし穴があり、なんと「一度トクホに認定されるとその後は更新の必要がない」というものでした。

 

正確には、トクホを制定した当初は2年ごとの更新を課していたのですが企業側の負担を考慮して1997年に廃止されてしまったのです。

 

トクホの制度が始まったのは1991年という比較的最近のことなので、制度自体がまだ未熟で手探りな部分があったのでしょうね。

 

トクホ制度初の「取り消し」

2016年9月になるとトクホ(特定保健用食品)制度が始まって以来、初めての「トクホ認可取り消し」案件が発生しました。

 

それは日本サプリメントが販売する「ペプチド茶」などの2001年~2005年にかけてトクホ(特定保健用食品)認定された6商品で、カツオ節由来の成分が入っている商品ということでトクホに認定されました。

 

しかしトクホ認定に必要な量の100分の1程度しか含まれていなかったことが判明したためにトクホ認可取り消しとなったのです。

 

トクホ認可取り消しになったのは2016年9月のことですが、実は必要量を満たしていないことは日本サプリメント社が2014年3月に行った調査で判明していたのです。そこから2年以上もわからなかったんですね。

 

しかもこのことが発覚したのは日本サプリメント社が消費者庁に自ら報告したことがきっかけなのです。それを受けてようやく消費者庁が動いて認可取り消しになった、という流れですね。

 

このように悪質な販売をしていた日本サプリメント社が悪いのは当然なのですが、そもそもトクホの認定制度自体に穴があったということで消費者庁にも一定の責任はあると思います。

 

消費者庁を擁護するわけではありませんが、「体にヤバイものが含まれていた!」という話なら事件性も大きいし、出処もはっきりするからすぐに動けるけど「体に良いものが実は含まれていなかった!」というのは体に害があるわけではないので調査も難しいのでしょう。いちいち全部の商品を調べるなんて無理な話ですからね。

 

まあトクホの制度自体はこれから改善していけば良いと思います。

 

この話から学べるのは、トクホそのものの信頼性はともかくとして「トクホの商品ですよ~!」って言っている商品にそこまでの信頼性がないということですね。

 

大事なのは「トクホかどうか」ではない

トクホが厳しい基準で許可されているとか色々話してきたけど、医薬品とは明確に区別されていて「健康な人が食べる」という前提で考えられているのがトクホです。飲んですぐ病気に効くような即効性を求めるなら薬のほうが確実ですしね。

 

 

「トクホ」のあり方というのはそうではなく、より健康な日々を送るためにどんな食品を選んだら良いのか?という1つの指標にするというものでしょうね。

 

そのためには「トクホ」表示を過信しすぎないこと。

 

そもそもこのトクホ表示って、1992年に制度が始まったものの認知度があまりなかったのでその知名度を上げるために政府が「トクホ申請してよ~」とヤクルト本社に頼み、1998年にヤクルトがトクホとして許可されたことで広まったという経緯があります。

果たしてそれは役人の実績作りのためなのか、厚生労働省が予算を回してもらうためなのか、政治家の働きかけがあったのか、真意はわかりかねますがなにがしかの邪な意図があったではないか、というのは否めません。

 

要するに何が言いたいのかというと、「トクホ表示があるかどうか」ではなくその商品そのものがどんなものなのかということを知るのが一番良いということ。

 

逆に言えば「トクホって書いてあるからダメ」ってわけでもないんですよ。

 

だから週刊誌が「トクホは嘘だ!」って言うのをそのまま鵜呑みにするのもちょっと違う気がして、難消化デキストリンにどんな効果があるのかな~なんて論文とか探せばいっぱい出てくるし自分で見極めればいいだけのこと。

 

もちろんオリゴ糖や食物繊維が腸内細菌のエサになる実験の論文なんかもいっぱい出てきますしね。

 

どっちにしようか悩むな~って時に片方がトクホでもう片方がトクホじゃないんならトクホの方を選ぶ、くらいにしとけば精神衛生上良いんじゃないかな?と思いますね。

 

トクホ(特定保健用食品)とは何かわかりやすく!効果や許可の流れは?

トクホ(特定保健用食品)とは何なのか?というお話でしたが、まとめると

・トクホは国が認めたものだけど医薬品とは違う!
・トクホを過信しすぎないのが大事

ということですね。「わかりやすく」って書いたのに結構長くなってしまって本当にわかりやすく説明できたかはわかりませんが・・・

 

トクホ表示が悪だとは言いませんが、鵜呑みにしていると良いカモにされてしまいます。そうならないためには自分で知識を身につけるのが大事。こちらでは腸内フローラに関してそういう具体的な情報を「わかりやすく」説明していきたいと思いますので是非ご覧になってくださいね。

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