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スーパーでもよく見るカロリーゼロの甘味料に「ラカントS」というものがあります。

砂糖以外の甘味料で有名なのはパルスイートがありますが、ラカントSもパルスイートに次ぐ知名度がある甘味料と言えるのではないでしょうか。

 

こういった代替甘味料で気になるのは何と言ってもその「危険性」です。いかにも人工甘味料って感じですし、実際に「ラカントS 危険性」なんてキーワードで検索している方が結構いらっしゃいます。

 

では実際にラカントSとはどんな成分が含まれていて、どんな危険性が懸念されるのか?ということをお話していきたいと思います。

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ラカントSとは

ラカントSとは、羅漢果という植物のエキスとエリスリトールという糖アルコールを配合された甘味料で、このうち羅漢果のエキスが0.8%で、残りの99.2%がエリスリトールという風になっています。

 

名前だけから見れば「ラカント」なんて、いかにも羅漢果をたっぷり使っていそうなものですがたったの0.8%しか使われておらず成分だけ見るとほぼエリスリトールなのではないか、と思いますよね。

 

しかし実は羅漢果のエキスというのは砂糖の300倍とか400倍くらいの甘さを発揮するので、逆に味を損ねないようにラカントSにはごく僅かにしか含まれていないのです。

 

エリスリトールが砂糖の7割くらいの甘さであることを考慮して、この僅かな羅漢果エキスを加えることで砂糖と同じ量で同じ甘さになっているのがこのラカントSです。

 

同じ量で同じ甘さということで、面倒な重量計算をしなくても砂糖と同じ感覚で料理に使うことが出来るのがこのラカントSの最大のメリットと言えるのではないでしょうか。

 

それでいて羅漢果のエキスもエリスリトールもカロリーゼロですからね。

羅漢果とは

ラカントSの最大の特徴というのはこの羅漢果のエキスが成分として含まれているというところにありますから、ラカントSの効能をお話する上では羅漢果とは何か?という話が欠かせなくなります。

 

羅漢果とは中国に生息するウリ科の植物で、羅漢という僧侶がヤオ族の王の咳を止めるためにこの果実を煎じて飲ませたことが名前の由来になっています。

このエピソードからもわかるように、それ以降中国では民間療法において様々な病の治癒に効能があると重宝され、羅漢果は「不老長寿の神果」とまで言われているほどです。

 

しかも羅漢果の生育条件というものはかなり厳しく、

①降雨量が多い
②日射時間が短い
③昼夜の温度差が大きい
④土地の水はけが良い

というのをすべて満たした土地でなければ育たないため、中国の南方の中国広西壮族自治区の桂林周辺でしか羅漢果は収穫できません。

 

中国内部でもその貴重さから外部への持ち出しを禁じていたため一部の地域でしか流通せず、現在でも中国はこの羅漢果を「国家保護植物」として指定して生のままで国外へ持ち出すことを禁じています。

 

まあこの話というのは羅漢果という植物がいかに貴重か、というのを説明しているだけであって、羅漢果には具体的にどんな効能があるのかというのは全く話していません。

 

それでもあえてこの話をしたのは、このように

・ものすごく貴重な食べ物であること
・外国で昔から使われてきたこと

といったエピソードを聞くと人間は「なんか凄い効能がありそう!」と無意識に思ってしまうということを改めて意識してほしかったというのが理由です。

 

これはいわば「俺は○○組の××さんに盃もらってんだぞ!」と他人の威を借りて凄んでいるチンピラのようなもので、これだけで「羅漢果はすごいんだ!」と思うのは少々早計というもの。

羅漢果とは何なのか、という話をするので便宜上この話をしましたが、こういった余計な周辺情報はなしで純粋に「羅漢果がどのような効能をもたらすのか」というのを公平に評価するのが賢明でしょう。

羅漢果の甘さの秘密・テルペングリコシド配糖体

羅漢果のエキスに含まれるテルペングリコシド配糖体という食物繊維は、羅漢果を数日間乾燥させてから火で炙ることにより砂糖の約300倍もの甘みを出します(サイトによっては400倍とか500倍とするところもあります)。

 

羅漢果の最大の特徴はこのテルペングリコシド配糖体による甘みの強さにあります。

 

そしてテルペングリコシド配糖体自体は食物繊維であることから人の体内では消化・吸収されません。

 

食物繊維というのは難消化性のタンパク質や糖類の総称です。糖類であれば消化されずに大腸へ届けることが出来ればビフィズス菌のエサにして短鎖脂肪酸を生み出す効能が期待できます。

短鎖脂肪酸は

・余分な脂肪を分解する効能
・腸の蠕動運動を活性化して便秘を解消する効能
・腸内を酸性に保って悪玉菌の繁殖を防ぐ効能
免疫機能を調整する効能

など様々なものが期待できますね。

 

あるいは、砂糖の代わりに取ってもカロリーになったり血糖値を上昇させないということで間接的にダイエットや糖尿病に効能があるとも言えますね。

鉄分・リン・カルシウム・ビタミンE

羅漢果には鉄分・リン・カルシウム・ビタミンEなども豊富に含まれています。

 

※参考 びんちょうたんコム

 

このように、羅漢果には他の食品と比べて鉄・リン・カルシウム・ビタミンEが豊富に含まれています。それぞれの効能を挙げておくと

 

鉄・・・血液中のヘモグロビンの成分となり酸素の運搬をスムーズにする効能

リン・・・エネルギー代謝やビタミンB群の吸収を促進する効能

カルシウム・・・骨量を維持し、健康なを形成する効能

ビタミンE・・・不飽和脂肪酸の酸化を防いで細胞の健康維持をする効能

 

といったところです。

 

牡蠣の鉄分の100g中109mgというのが目立ちますが、こちらのサイトでは牡蠣に含まれる鉄分は100g中1.9mgとなっており、誤植の可能性が大きいです。

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もしかしたらこの表にある比較対象が大した事ないだけ、という場合もあるので上記のサイトで改めてそれぞれを多く含む食品として載っているものと比べてみることにしました。

 

①鉄分・・・豚肉レバー100gに含まれる鉄分は13mgで、羅漢果は9.5mg。

②リン・・・しらす干し100gに含まれるリンは860mgで、羅漢果は123mg。

③カルシウム・・・桜えび100gに含まれるカルシウムは690gで、羅漢果は154mg。

④ビタミンE・・・アンコウの肝100gに含まれるビタミンEは13.8mgで、羅漢果は8mg。

 

 

比較対象の選定基準が若干甘い印象は受けますが、概ね良好といったところでしょう。

 

 

ただ、ここまでつらつらとしてきた羅漢果の話ですが、忘れてはいけないのはそもそもの本題であるラカントSの主成分はエリスリトールであって、羅漢果エキスは0.8%しか含まれていないということです!

 

つまり、羅漢果にどんな効能があろうとラカントSを取ったところで大して期待できないということ。ラカントとは何なのかというと、その成分のほとんどがエリスリトールである甘味料です。

エリスリトールの危険性は?

エリスリトールは糖アルコールの一種です。

 

糖アルコールというのは別に人工甘味料などではなく、キシリトールなどもそうなのですが天然の甘味料です。

でも糖アルコールという名前が独り歩きしていかにも「人工甘味料」であるかのようにその危険性を多くのメディアなどで指摘されているところです。

 

ただ実際には、エリスリトールはメロンなどの果実にも含まれる天然の甘味料ですし、ラカントS製品紹介のページでも「トウモロコシの発酵によって作られる天然の甘味料」という旨の説明をしています。

これは何も「エリスリトールは天然由来だから危険性がない!」と言っているのではありませんし、逆に人工甘味料だったとしてもそれは危険性を示すものではありません。

 

そもそも私は天然か人工かで安全性・危険性を判断するのは意味ないと思っていて、これは単に私達が無意識に「人工甘味料は危険だ!」と刷り込まれていることを逆手に取られているだけに過ぎません。

 

人工甘味料スクラロースの危険性の話や、味の素が販売しているパルスイートに含まれる人工甘味料アスパルテームの危険性の話でも「人工は危険、天然は安全」という考えがいかにバカであるかというのは散々話してきました。

 

スクラロースやアスパルテームのように、エリスリトールについても全く同じことが言えます。「天然か人工か」ではなく、エリスリトールが具体的に体にどう反応するのか?ということから考えるのが賢明でしょう。

エリスリトールは体にどう作用するか

エリスリトールは砂糖の70%ほどの甘さを示すカロリーゼロの糖アルコールです。

 

こういった代替甘味料というのは大抵、人の体では消化・吸収されないものなのですがエリスリトールは小腸で吸収されるという珍しい甘味料です。

エリスリトールが吸収されると血液にも移行するのですが、代謝されるわけではなく尿としてその90%が再び体外へと排出されます。

 

食品添加物に関して技術的な助言を行う機関・JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)ではエリスリトールについて1日摂取許容量の上限を設けていません。つまりそれはいくら取っても特筆すべき危険性が見当たらないということ。

 

消化されない人工甘味料や糖アルコールは大量に摂取すると消化不良を起こして下痢になる危険性がつきまといます。

子供 腹痛

例えばキシリトール配合のガムの成分表示を見ると「一度にたくさん食べるとお腹がゆるくなることがあります。」という風に書いていますよね。これはキシリトールの多量摂取によって消化不良を起こすからです。

エリスリトールは消化できるのでその危険性もないということなのかもしれませんね。実際、エリスリトールは他の糖アルコールに比べて下痢になる危険性が最も低い糖アルコールとされています。

 

まあエリスリトールについて詳しい話はまた別のところでしたいと思いますが、少なくとも世間がイメージするような危険性はないということがお分かりいただけると思います。

 

僅かに含まれる羅漢果の効能は期待出来ないものの、主成分であるエリスリトールには危険性はほとんどないことから、ラカントSにも危険性はないものと思われます。

まとめ:ラカントとは何か?ラカントSの危険性や成分は?羅漢果の効能は?

ラカントSとはどんな甘味料で、そこに含まれる羅漢果エキスの効能、またはエリスリトールの危険性などをお話してきましたが、まとめると

・ラカントSとは0.8%の羅漢果エキスと99.2%のエリスリトールからなる甘味料
・羅漢果エキスは健康に効能が期待できるが、ラカントSにはわずかしか含まれていないのであまり意味がない
・ラカントSの主成分であるエリスリトールには特に危険性はない

 

ということですね。ラカントSの主成分であるエリスリトールはパルスイートにも含まれています。このエリスリトールの危険性についての詳しい話もまた別途していきたいと思います。

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