赤ちゃんの便秘対策としてオリゴ糖を飲ませるという方法がありますよね。
便秘薬を赤ちゃんに使うのは論外として、ミルクや離乳食に加えるなど、色々な方法で工夫が出来るオリゴ糖は非情に使い勝手が良いです。
そんなオリゴ糖の最高峰「カイテキオリゴ」は日本一売れているオリゴ糖なのですが・・・
カイテキオリゴは赤ちゃんに飲ませても良いのでしょうか?
もし飲ませて良いとしても、どれくらいの量なら副作用なく安心して赤ちゃんに飲ませることが出来るのか?
そのあたりのカイテキオリゴと赤ちゃんの疑問についてお話していきましょう。
赤ちゃんの便秘対策に「カイテキオリゴ」の購入を考えているお母さんたちが少しでも参考にできたら幸いです。
目次
そもそもオリゴ糖を赤ちゃんに飲ませても良いの?
まず大前提として「オリゴ糖そのものは赤ちゃんに飲ませても良いのか?」という疑問がありますよね。
結論から言うと赤ちゃんにオリゴ糖を飲ませても問題ありません。
むしろ赤ちゃんにとってオリゴ糖は必要な物質です。
なぜなら、母乳には100種類以上のオリゴ糖が含まれているから。
赤ちゃんがオリゴ糖を取るべき理由とは
育児をしているお母さんが必ず直面する問題に「母乳育児かミルク育児か?」というものがありますね。
これは天然の母乳の方が栄養面などで優れているので「母乳育児のほうが良い」というのは当たり前なのですが、その理由の一つとして「母乳のほうがオリゴ糖が多い」というものがあるのです。
具体的には母乳で育てている赤ちゃんの方が便秘や下痢になりにくいです。
これは1899年にパスツール研究所が明らかにしたもので、今から100年以上前に明らかになっているオリゴ糖の基礎の基礎とも言える話なのです。
ちなみにこの時に赤ちゃんの糞便から初めて発見されたのがビフィズス菌です。
ビフィズス菌は善玉菌全体の99.9%を占める最重要な善玉菌で、それを増やすのがオリゴ糖。
だから赤ちゃんにはオリゴ糖が必須なのです。
面白いことに、現存する哺乳類の母乳にはすべてオリゴ糖が含まれているというのも明らかになっています。
オリゴ糖はざっくり言うと「消化できない糖質」なのですが、消化できない(エネルギーにできない)のに母乳に含まれているというのは不思議ですね。
これはオリゴ糖がもたらす健康上のメリットが生存を有利にし、母乳にオリゴ糖を持たない個体が生存を不利にしてきた結果ということが言えるのです。
少し話がそれましたが、オリゴ糖は赤ちゃんに飲ませて良いの?という疑問には
赤ちゃんにはオリゴ糖が必須です!
という答えになりますね。
赤ちゃんとオリゴ糖の詳しい話が知りたい人はこちらをご覧ください。
「オリゴ糖が赤ちゃんにアトピーを引き起こすのでは?」という心配をする人もいますが、オリゴ糖が腸内で生み出す短鎖脂肪酸の一つ「酪酸」は制御性T細胞というものを増殖させて免疫機能を強化するので、むしろアトピー改善に役に立ちます。ビートオリゴ糖でアトピー性皮膚炎を改善した例もありますね。
そもそもオリゴ糖が「難消化性の糖質」であることを考えればアトピーを悪化させるはずがないことはすぐにわかることです。
カイテキオリゴは赤ちゃんに飲ませて良いの?
前段の話ですでに答えは出ているようなものですが、カイテキオリゴは赤ちゃんに飲ませてもいいのでしょうか?
赤ちゃんにカイテキオリゴを飲ませた人というのは公式サイトでもたくさん紹介されていますよね。
これはカイテキオリゴ販促ページですから「赤ちゃんにもカイテキオリゴが効果的ですよ!」というのを訴えるために載せているのであって、もう少し冷静に赤ちゃんへの効果を見たいという人もいるでしょう。
「カイテキオリゴを赤ちゃんに飲ませてみた体験談」というのも探すと結構出てきますよね。
ただ「うちの赤ちゃんにカイテキオリゴを飲ませたら便秘に効きました!」と言われても、正直言って効く・効かないは個人差がありますから、それがあなたの赤ちゃんに効くとは限りません。
そこで私は、「カイテキオリゴに含まれる成分」からどう効くのかを冷静に判断して皆さんにお話したいと思います。
カイテキオリゴに含まれる成分というのは
・ラフィノース(ビートオリゴ糖、てんさいオリゴ糖)
・ミルクオリゴ糖(ラクツロース、ラクチュロース)
・乳糖(ラクトース)
・フラクトオリゴ糖
・イソマルトオリゴ糖
・環状オリゴ糖
などのオリゴ糖が黄金比率で入っていることに加えて、オリゴ糖の製法上分離が不可能なショ糖(砂糖)が約1.2%、さらには
・アカシア食物繊維
・難消化デキストリン
という成分が入っています。
オリゴ糖や砂糖はともかくとして、アカシア食物繊維と難消化デキストリンというのはどんな成分で、赤ちゃんにはどんな効果をもたらすのでしょうか?
アカシア食物繊維
アカシア食物繊維というのは、具体的にはアカシア樹脂から取れる食物繊維のことで、別名「アラビアガム」とも言われているものです。

水溶液が強い粘性と乳化安定性を示すことから、乳化剤や安定剤などの食品添加物として使用されることがあります。
皆さんはおそらく「食品添加物」と聞くと無意識に人工物!危険だ!と思うことでしょう。
しかし実際には食品添加物というのはこのアカシア樹脂のように植物由来のものが多いです。
トレハロースやペクチンなども添加物として使用されますが、これらも植物由来のものですしね。
安全性については、アメリカ食品医薬品局(FDA)はアカシア食物繊維について一日の上限摂取量を定めていません。
つまり、理論上はアカシア食物繊維をどれだけ取っても健康に害はないということですね。
さらにグルテンを含まず、安全で低カロリーな食物繊維です。
アカシア食物繊維の効果
アカシア食物繊維の具体的な効果としては、オリゴ糖ではカバーしきれないビフィズス菌を活性化するということです。
オリゴ糖と食物繊維は同じ難消化性の糖質ですが、その最大の違いは「分子の大きさ」にあります。
食物繊維は分子が大きい分オリゴ糖よりもビフィズス菌のエサになりにくいという欠点があるのですが、その反面「大腸の奥の方のビフィズス菌を活性化できる」という効果があるのです。
黄金比率のオリゴ糖で最大限にオリゴ糖の効果を高め、さらに食物繊維を加えてよりビフィズス菌を活性化させているのですね。
難消化デキストリン
デキストリンというのはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ざっくり言うと「オリゴ糖や食物繊維の仲間」とすることが出来ます。
オリゴ糖や食物繊維と同じように、難消化性の糖質だからです(原料はトウモロコシ)。
デキストリンの細かい分類と効果
デキストリンについてもう少し厳密に言うと、デンプンやグリコーゲンのような炭水化物・多糖類を加水分解して低分子化したものです。
デキストリンは低分子化の度合いによって細かく分類することが出来、デキストロース当量(DE)という指標で表します。
これはブドウ糖の還元力を100とした相対的な数値で、DEが100に近いほどブドウ糖のような性質になり、DEが0に近いほどデンプンのような性質になります。
デキストリン自体のDEは大体10以下でデンプンのような性質を見せますが、「難消化性デキストリン」のDEは10~20程度と言われています。
要はざっくりと「オリゴ糖と似た物質」と覚えておけば大丈夫ですね。
難消化デキストリンの効果については
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糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用)
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整腸作用
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脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用)
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内臓脂肪の低減作用
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ミネラルの吸収促進作用
が代表的なものとして5つ挙げられ、大塚製薬のHPや独立行政法人農畜産業振興機構のHPでもこのように書かれています。
トクホの大嘘!?
難消化デキストリンは特定保健用食品、いわゆる「トクホ」として認定されている代表的な存在で、1992年に難消化デキストリンそのものが素材として認定されて以降は180以上の品目に使用されています。
しかし2017年4月に週刊新潮が「トクホの大嘘」なる記事を掲載し、そこで槍玉に上がったのが他でもない「難消化デキストリン」でした。
新潮の記事では「難消化デキストリンには効果がない!」とまで言い切っていますが、逆にこの記事自体が「大嘘」である可能性が示唆されており各健康飲料メーカーはほとんど相手にしていないようですね。
トクホ制度の説明の話でも触れましたが、基本的にはトクホというのは消費者庁が厳格な審査をすることで認定されるものです。
まあそれを鵜呑みにし過ぎるのもどうかとは思いますが、少なくとも一定以上の効果が認められたものなのです。
デキストリンというと市販の粉ミルクや離乳食にも「添加物」として使用されていることがあります。
これはとろみをつける目的の為に入れられているものですが、上記のような効果も期待してるんですね。つまり赤ちゃんにとって難消化デキストリンは全く危険性がありません。
オリゴ糖以外の成分も赤ちゃんに安心!
アカシア食物繊維と難消化デキストリンについてまとめるなら、オリゴ糖で活性化しきれないビフィズス菌をカバーするために加えている別の糖質という意味合いが強いでしょう。
共に安全性の面でも赤ちゃんに問題はありませんし(この言い方はあまり好きではないですが共に「植物由来」で安心)、それ以上に健康効果が期待できますね。
以上のことから、カイテキオリゴに含まれるすべての成分が赤ちゃんにとって問題ないということが分かりました。
だから安心して粉ミルクに加えたり、離乳食に加えたり、様々な使い方でカイテキオリゴを使ってあげてください。
カイテキオリゴは赤ちゃんにどれくらいの量をあげれば良い?
赤ちゃんにあげても良いカイテキオリゴの量についてなんですが、これは1日当たり
①生後6ヵ月まで ・・・0.5g
②生後6ヵ月~1歳・・・1g
③1歳以上 ・・・2g~3g
と言う風に、赤ちゃんの月齢ごろに目安が決まっています。
ただこれはあくまで目安量であって、もし効果が薄い場合には量を増やしてもかまいません。
そもそもオリゴ糖は薬ではなくあくまでも食品であり、明確な上限量が定められているわけではありませんからね。
とはいえ、あげすぎると「消化されない」という性質から下痢になってしまう危険があるので、目安量で様子見をしてあとは個人で細かく調整すると良いでしょう。
もしカイテキオリゴの量を増やす場合には、一度にあげる量を増やすよりは「あげる回数を増やす」という方法を取るほうが下痢になるリスクを避けやすくなります。
この赤ちゃんに与えるカイテキオリゴの量というのは、カイテキオリゴを公式サイトから購入した際に特典としてついてくる「カイテキオリゴ読本」に掲載してあったものから拝借しました。
もしこのカイテキオリゴ読本が欲しいというのなら公式サイトから購入するのがオススメですね。
写真を見ると目次が載っているのが見えると思いますが
・ウンチの色から健康を測る方法
・腸内環境停滞期について
・カイテキオリゴの飲み方や食べ方
・子供へのカイテキオリゴの与え方
など様々な有益な情報が載っていますね。
私自身がカイテキオリゴを実際に使ってみた時の話なんかも書いているのでそちらも参考にしてくださいね。
まとめ:カイテキオリゴは赤ちゃんに飲ませていい?量はどれくらい?
天然の母乳に含まれているように赤ちゃんにとってオリゴ糖は必須の物質であり、なるべく取らせてあげる必要があります。
カイテキオリゴはオリゴ糖を黄金比率で配合している他、アカシア樹脂やトウモロコシといった植物由来のアカシア食物繊維や難消化デキストリンという「オリゴ糖以外の難消化性の糖質」を含んでいるので安全で効果が高いです。
赤ちゃんにあげるカイテキオリゴの量は目安として
①生後6ヵ月まで ・・・0.5g
②生後6ヵ月~1歳・・・1g
③1歳以上 ・・・2g~3g
くらいを推奨しており、効果が薄い場合にはこれよりも多い量をあげてもかまいませんが、もし量を増やすなら「あげる回数を増やす」方がお腹を下す危険性を低くすることが出来るでしょう。
>>赤ちゃんにも安心して使えるカイテキオリゴの公式サイトはこちらです!