学校での授業中、会社の会議中、あるいは冠婚葬祭など静かな状況で急にお腹がグルグルと鳴って恥ずかしい思いをした人は多いでしょう。
お腹が鳴るのは多くの場合は空腹時に胃腸が収縮することで引き起こされますが、空腹じゃなくてもぐるぐる鳴る場合があります。
例えば食事の時に空気も一緒に飲み込んでしまう「呑気症」。これは早食いなどで引き起こされるのでよく噛んで食べるなど生活習慣を見直せば改善可能ですが、そうじゃないのにどうもお腹の調子がおかしい、お腹がぐるぐる鳴る・・・
そんな時は過敏性腸症候群(IBS)という病気が疑われます。
もし過敏性腸症候群だったらどのようにすれば改善出来るのでしょうか?
こちらでは過敏性腸症候群の治し方についてお話していきたいと思います。
目次
過敏性腸症候群(IBS)とは
過敏性腸症候群(IBS)とはどういう病気なのかというと
腹痛・腹部不快感に代表される内、臓知覚過敏と下痢,便秘,あるいは両者が混合した便通異常が持続する状態
とされています。
つまりざっくり言えば大腸で起こる病気の総称ということになるのですが、過敏性腸症候群には炎症や潰瘍といった「目に見えてわかる疾患」が無いことが最大の特徴です。
実際、現在までに過敏性腸症候群(IBS)に特異的な画像所見や臨床検査値は見つかっていません。
この話を聞くと「過敏性腸症候群とか大層な名前だけど気のせいじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、見た目には異常が無いにも関わらず下痢、便秘、腹痛といった症状を訴える人が非常に多いことから、この過敏性腸症候群という病気が定められました。
過敏性腸症候群の定義をもう少し詳しく言うと
腹痛あるいは腹部不快感が、最近3ヶ月の中の1ヶ月につき少なくとも3日以上は生じ、その腹痛あるいは腹部不快感が、(1)排便によって軽快する、(2)排便頻度の変化で始まる、(3)便形状(外観)の変化で始まる、の3つのうち2つ以上を満たすもの
という風にされています(Rome Ⅲ基準)。
ただの下痢や腹痛であれば健康な人でもなりますが、その多くは一過性のものです。
これに対して過敏性腸症候群は慢性的に続くという辛さがあります。
だから、傍から見れば「単なる下痢」「単なる腹痛」にしか思えず理解してもらえないというのも過敏性腸症候群(IBS)の辛さと言えるでしょう。
お腹がグルグル鳴るというのは、この定義によれば「腹部不快感」に入りますね。
過敏性腸症候群(IBS)の原因は?
見た目で分からない過敏性腸症候群(IBS)の原因としてどのようなものが考えられるのでしょうか?
ストレス
過敏性腸症候群(IBS)の原因として最も有名なものはストレスです。
先進国に多い病気であること、20代~40代の働き盛りの人に特に多い病気であることからもその相関は伺えます。
確かにストレスと腸というのは密接な関係があります。
「緊張するとお腹が痛くなる」というのはストレスと腸の関係を示す分かりやすい例ですね。
ストレスを感じると、私たちの腸は「セロトニン」という物質を分泌します。
セロトニンは脳内神経伝達物質でもあり、脳に安らぎをもたらすホルモンでもありますね。
腸内のセロトニンは蠕動運動(腸が便を押し出す運動)にも関わっているのですが、ストレスを感じることでセロトニンが過剰分泌されて腸に異常をもたらします。
これがストレスにより過敏性腸症候群(IBS)になる原因というわけですね。
そしてそのストレスの原因が「過去に下痢をしたこと」に起因していることもあります。
何らかの身体的原因(暴飲暴食など)によって下痢をしてそれによって人前で恥をかいた経験などがあると、今度は「人前で下痢をすること」に恐怖を感じるようになって、逆に人前に出ると不安を感じて下痢になってしまうという悪循環になるのです。
これはパニック障害などとほぼ同じ原理で起こるので、こういった過敏性腸症候群の治し方は心療内科や精神科で治療を受けるという方法があります。
腸内細菌
「ストレス」という曖昧なものではない、敏性腸症候群(IBS)の原因としては腸内細菌の状態が挙げられます。
実際、過敏性腸症候群(IBS)の患者の腸内ではビフィズス菌や乳酸菌の減少が見られます。
しかし「これが過敏性腸症候群(IBS)の原因だ!」という決定的な腸内細菌の存在の同定には至っておらず、現在も研究がされているところです。
過敏性腸症候群(IBS)の患者の腸内細菌の特徴として、ビフィズス菌と乳酸菌が減少していること以外には「酪酸菌が少ないこと」も挙げられます。
酪酸菌というのは短鎖脂肪酸の一種である「酪酸」を生み出す腸内細菌です。
人のウンチで過敏性腸症候群(IBS)が治る!?
健康な人の糞便に含まれている腸内細菌を病気の患者に移植するという「糞便移植法」というものがあります。
「人のウンチを移植ってなんか汚そう!」と思うかもしれませんが、この治療法は潰瘍性大腸炎やクロストリジウム-ディフィシル感染症などの重病患者の治療法として注目が集まっているものなのです。
そして、糞便移植法は過敏性腸症候群(IBS)にも有効だということが報告されています。
これこそまさに、腸内細菌の改善が過敏性腸症候群(IBS)の改善になるということを示していますよね。
しかしこの糞便移植法は
・治療を行っている病院が少ない
・保険適用がない
・ドナーの選定方法が未確立
ということがあって日本ではなかなか受けることが出来ません。
そもそも糞便移植法は上記のような重病に適用されることがほとんどで、見た目に異常のない過敏性腸症候群(IBS)に使用されることは稀です。
まあ、もう少し日本で広まって保険適用で受けられるとかになればまた違ってくるかもしれませんが・・・
この話は「過敏性腸症候群の治し方」というよりは「腸内細菌を改善すれば過敏性腸症候群が改善する」ということを示している例として覚えておけば良いと思います。
腸内環境を良くして過敏性腸症候群を改善!
人のウンチを借りずとも腸内細菌、腸内環境を改善する方法はあります。
それはオリゴ糖を摂取することです。
オリゴ糖は腸内のビフィズス菌のエサになってビフィズス菌を増殖したり、発酵されて短鎖脂肪酸を生み出して腸内環境を改善してくれます。
これはオリゴ糖と同じ難消化性の糖質である食物繊維や炭水化物(レジスタントスターチ)でも同じ効果がありますが、腸内環境が悪化している人にはオリゴ糖が最も効果的です。
それはオリゴ糖の分子がが最も小さく、ビフィズス菌のエサになりやすいからです。
何より食物繊維のように食品を選ぶ必要がないので続けやすいというのが最大のメリットです。
肉じゃがに入れる、パンに入れる、餃子やハンバーグのタネにいれる、味噌汁に入れる、コーヒーに入れる、ヨーグルトに入れるといった様々なアレンジが可能ですからね。
最も身近な過敏性腸症候群の治し方と言えるのではないでしょうか。
オリゴ糖の摂取は過敏性腸症候群だけでなく
・腸内を酸性に保って悪玉菌の繁殖を防ぐ
・腸の蠕動運動を活性化させる
・病原菌などの有害物質から守るバリア機能の強化
・余計な脂肪の分解
・糖尿病の予防
・免疫機能の調節によるアレルギー抑制
・大腸がんの予防
・カルシウム吸収を促して骨の強化
・妊娠しやすい体づくり
といった様々なところに効果があります。
そもそもオリゴ糖が何なのかよくわからない、オリゴ糖の効果について詳しく知りたいという人は
の話からご覧いただければと思います。
まとめ:空腹じゃないのにお腹がぐるぐる鳴る病気・過敏性腸症候群の治し方
空腹でもないのにお腹がぐるぐる鳴る時は、呑気症のほかに過敏性腸症候群(IBS)が疑われます。
過敏性腸症候群(IBS)は見た目には異常が無い大腸の不調の総称であって、その原因はストレスや腸内細菌が考えられます。
ストレスが原因なら心療内科や精神科での治療が有効な場合があり、腸内細菌が原因なら腸内環境を改善することで治すことが出来ます。
腸内環境を改善するのに最も適しているのはオリゴ糖です。オリゴ糖は腸内環境が悪化している人にも効果があり、続けやすいというのが利点です。
オリゴ糖ならこれ!
オリゴ糖をお探しでしたら、すでに実績があって口コミでの評判も良好なものを買うのをオススメします。
私が使っているオリゴ糖は数種類のオリゴ糖を黄金比率でブレンドした高純度のオリゴ糖というもので、「日本一売れているオリゴ糖」でもありその実績と信頼は確かなもので、妊婦や赤ちゃんでも安心して使うことが出来ます。
オリゴ糖にも色々な種類がありすぎてどんなオリゴ糖を選んだら良いかわからないという方は是非このオリゴ糖を参考にしてくださいね。
私も使ってみて便秘が解消しましたし、実際に使っての詳細なレビューも書いています。日本一売れているオリゴ糖を詳しく知りたいという方はそちらもご覧ください。