美肌の秘訣は「保湿」が基本にあるのですが、その保湿においてセラミドが果たす役割は大きいです。
セラミドは角質細胞同士をつなげる「角質細胞間脂質」の一つなのですが、水分をガッチリ挟み込んで逃がさない性質を持ちます。
だからセラミド配合の化粧水や美容液やクリームがこぞって作られるのですが・・・昨今では「セラミドを摂取するサプリ」なんてのも出てきています。
外側からセラミドを塗りこんで補うというのはまだ分かりますが、果たしてセラミドを摂取することで保湿の効果は期待できるのでしょうか?
こちらでは、セラミドサプリの効果についてお話していきたいと思います。
目次
セラミドの効果
スキンケアに興味のある方ならセラミドがもたらす効果というのはもはや常識のような話ですが、念のためにセラミドの効果をお話しておきましょう。
セラミドというのは「角質細胞間脂質」の一種で、お肌の角質層に留まって角質細胞同士が崩れないようにくっつける役割や、水分を上下からガッチリ挟み込んで逃げないようにして角質層の水分を保つ役割を持っています。
通常は肌のターンオーバーが行われる過程で生成されるのですが、何らかの原因でターンオーバーが正常に出来ない場合に、セラミドクリームなどを塗りこんで角質層の水分保持力をアップさせるために使います。
水分というと「化粧水」などで補給する方法がまず思い浮かびますが、健康な肌であれば化粧水は必要ありません。
角質層に十分なセラミドが生成されれば
①内側からの水分を保持する
②外部からの異物をシャットアウトする
という肌本来の機能を取り戻します。
「水分」も外部からの異物であることに例外はないので健康な肌であれば水分を弾くのです。
逆に肌に水分が浸透するというのは角質層のバリアが壊れているか、もしくは界面活性剤などの肌バリアを壊す成分が入っていて無理やり浸透させているか、のどちらかのケースになります。
とにかく肌本来の健康を取り戻すカギとなるのが「セラミドの生成」ということは覚えておきたいところです。
アトピーにも関係しているセラミド
セラミドの不足による肌の乾燥はニキビ、オイリー肌など全ての肌トラブルの原因になります。
そして、アトピーにも関係しています。
実際、アトピー性皮膚炎人の肌にはセラミドが不足していることが分かっています。
セラミドは単に角質層の水分を保持するだけでなく、角質層が異物をシャットアウトするためのバリア機能も担っています。
だからセラミド不足によるバリア機能の低下により、外部からの刺激に弱くちょっとしたことでアトピーを発症してしまうというわけなのです。
セラミドを飲むサプリは本当に効果があるのか?
これまでの話からすれば、セラミドはターンオーバーの過程で自然にできるか、クリームなどで外部から補うかで効果を発揮するものというのは分かると思うのですが、なぜか「飲むセラミドのサプリ」なんてものが出ています。
果たしてセラミドを飲むサプリは本当に効果があるのでしょうか?
セラミドを栄養素として見た場合、スフィンゴシンと脂肪酸がくっついた「スフィンゴ脂質」という物質に分類されます。
ざっくり言えば「脂質」というわけですね。
セラミドのようなスフィンゴ脂質は通常の脂質に比べて消化・吸収されにくく、大腸に届けられたセラミドが大腸がんを抑制したという作用は認められたものの、経口摂取によってアトピーの改善にどれほど効果をもたらすのかは、まだ不明な部分があります。
こちらの論文ではセラミドの摂取が内因性のスフィンゴ脂質代謝を高める可能性があるとしています。
確実な根拠と言えるものがないので、セラミドのサプリを販売している会社の説明もフワフワしたものになっています。
例えばDHCのセラミドサプリの紹介を見てみましょう。
セラミドは外的刺激から美しさを守る角層の重要成分といわれています。体内に多く蓄えることでうるおいを高め、バリアパワーを高めます。とくに過敏な状態が気になる方には、基礎化粧品のセラミドシリーズで外側からのスキンケアをおこない、サプリメントの『セラミド』で内側からバックアップすることをおすすめします。
と言っていますが、セラミドのサプリを飲むことで具体的にどう「バリアパワーを高める」ことが出来るのか、具体的な説明はされておりません。
このようにセラミドを経口摂取することによる美肌効果は根拠が曖昧なところがあるのですが・・・・実際にセラミドを取ると効果が出ています。
この画像は日本製粉株式会社が行った実験によるものです。
日本製粉はセラミドの経口摂取によって肌質改善が出来るかどうかを米由来のセラミド、トウモロコシ由来のセラミド、共に経口摂取により角質層の水分量が上昇し、肌のきめ細かさを向上させてアトピーも改善することが明らかにしました。
コラーゲンやヒアルロン酸なんかは飲んでも効果がないと言われているけど(そもそも塗って効果があるかも微妙)、セラミドに関してはきちんとサプリを飲むことで肌質改善の結果が出てるんですね~。
正直言って、セラミドを飲むサプリとか胡散臭いな~とかどうせ効果ないんだろうな~とか思ってたんだけどこれには素直に驚きましたね。
なぜセラミドサプリを飲むとお肌の改善に効果があるのか?という詳しい話はまた後ほどしていきたいと思います。
セラミドサプリを使わずに肌を改善する方法は?
セラミドサプリを飲むことによって肌質改善、アトピーの改善に効果があることは明らかですが、セラミドサプリは「飲み続ける」必要があるというのが問題点としてあると思います。
元々は、ターンオーバーの過程で作られるはずのセラミドが少ないということが乾燥肌やアトピーの原因ですよね。
だから外部からクリームを塗ったり、セラミドサプリを飲むことでセラミドを補おうと考えるわけですが、根本的な解決を望むならターンオーバーの促進・正常化をしてセラミドを自前で作るようにしてあげるのが良いですよね。
だからセラミドサプリを飲むことは確かに効果があるものの、自前でセラミドを作るようにするという点から見ると少し疑問が残ります。
おそらくずっとセラミドサプリを飲み続けることになるのではないでしょうか?
では自前でセラミドを作り出すために、ターンオーバーを正常にするためにはどうしたらいいのかというと、腸内環境の改善です。
腸内環境の改善が美肌・アトピーに効果があるわけとは
便秘に悩む人が肌荒れの悩みも同時に抱えていることが多いように、腸内環境と肌には密接な関係があります。
腸内環境が悪化すると、悪玉菌が増えてインドール、スカトール、アンモニアなど数々の有害物質を発生させるようになります。
そしてその悪玉菌が発生させる有害物質の一つにフェノールというものがあるのですが、フェノールが吸収されると肌の表皮形成、つまり正常なターンオーバーを阻害します。
フェノールによってターンオーバーがうまくできなくなった肌は、セラミドや天然保湿因子(NMF)といった保湿成分を十分に作ることが出来ず、乾燥肌やアトピーといった肌トラブルを招いてしまいます。
だから、腸内環境を改善して善玉菌優位にすることでフェノールの産生量が抑えられて肌質の改善をすることが出来るというわけなのです。
オリゴ糖で乾燥肌を改善したヤクルトの実験
オリゴ糖で腸内環境を改善することで乾燥肌を改善したという実験もあります。
ヤクルトが行った実験では、ビフィズス菌ブレーベとガラクトオリゴ糖を含んだ発酵乳を投与することにより
①血中フェノール濃度の低下
②角質水分量の保持
③角層カテプシンL様活性の上昇
という3つの結果が得られたことから腸内環境の改善が肌質の向上につながることが明らかになりました。
この実験からも明らかなように、腸内環境の改善のカギとなるのはビフィズス菌とオリゴ糖です。
ビフィズス菌は善玉菌の99.9%を占める超重要な善玉菌であることに加えて、そのビフィズス菌を活性化させるエサとして最も適しているのがオリゴ糖だからです。
腸内環境の話でよく出てくる乳酸菌は善玉菌全体のうち0.01%以下の割合でしか存在せず、食物繊維はオリゴ糖より分解されにくくビフィズス菌のエサになりにくいのです。
オリゴ糖によってビフィズス菌を活性化することこそが、セラミドサプリやセラミドクリームに頼らずとも自前でセラミドを作る能力を上げる手段なのです。
それでもやっぱりセラミドサプリが欲しい!という人に・・・
腸内環境の改善となるとかなり長期的なスパンで見る必要があります。
体のトータルケアのことを考えても腸内環境を整えるのは大事ですが
とにかく効果のあるセラミドサプリが知りたい!
という人もいると思うのでご紹介しておきます。
日清食品ウェルネスのモイストフュージョンというセラミドサプリです。
モイストフュージョンには
①米由来の植物性セラミド1,2mg
②低分子ヒアルロン酸ナトリウム125mg
が含まれており、内側と外側から肌の潤わせるセラミドサプリになっています。
植物性セラミド
「セラミド」と一口に言っても色々な種類があります。
①ヒト由来セラミド
②植物性セラミド
③動物性セラミド
④合成セラミド
など様々な種類がありますが、この中で最も効果が高いセラミドは ①ヒト由来セラミド であるという風に言われています。
ヒト由来セラミドというのは肌の角質層に存在するセラミドですからね。
しかしこれは、美容液やクリームとして「塗るセラミド」の話です。
塗るセラミドを考えると、元々角質層に存在するヒト由来セラミドが最も効果が高く、親和性も高くて刺激が少ないものになります。
しかし今回はセラミドのサプリメントの話ですから「食べた時に最も効果が高いセラミド」でないといけません。
そして食べることに適したセラミドこそが植物性セラミドなのです。
なぜなら、食べ物の中に存在するセラミドが植物性セラミドとして多く存在するからです。
先ほどのセラミドの摂取の実験でも「植物性セラミド」が使われていましたよね。
モイストフュージョンに使われている米由来の植物性セラミドというのは、具体的にはグルコシルセラミドのことを指します。
グルコシルセラミドはセラミドに糖質(グルコース)が結合した形で食べ物の中に存在しています。
また、グルコシルセラミドは食べ物に含まれるというだけでなく角質層のセラミドの元となる物質として角質層よりさらに下の基底層~顆粒層に存在し、角質層のセラミドの材料となります。
セラミドをそのまま取ってもそれが角質層のセラミドになるわけではありませんが、セラミドの材料であるグルコシルセラミドを取ることで体の中で効率よくセラミドに変化するのかもしれません。
単純に食べ物でグルコシルセラミドを摂取するという選択肢もありますが、1日に必要な摂取量が600μgと言われています。
600μgと言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、これは白米ならお茶碗25杯分、グルコシルセラミド含有量の多い生芋こんにゃく(ふつうのこんにゃくとは異なる)ですら100g必要です。
やはりグルコシルセラミドを凝縮したサプリメントのほうが気軽に取れるんですね。
モイストフュージョンは2粒で1200μg(1.2mg)のグルコシルセラミドを摂取出来るのでこの点も心強いです。
もしサプリメントでなく食品でグルコシルセラミドを取るなら生芋こんにゃくを食べると良いでしょう。
低分子ヒアルロン酸ナトリウム
ヒアルロン酸も化粧水や美容液に含まれる成分として度々登場しますよね。
ヒアルロン酸というのは人の肌に多く含まれており、その高い保水性と粘性から細胞と細胞をつなぎ合わせる役割を担っています。
一説にはヒアルロン酸1gで6ℓの水分を保持できるとも言われていますね。
ヒアルロン酸は皮膚の保湿性を保つ役割をしているのですが加齢とともに減少します。
すると肌は弾力性を失い、肌にある種のクセを植えつけます。これが一般的に言われる「シワ」というものですね。
年齢を重ねるとシワが多くなってしまうのはヒアルロン酸の減少によるものです。
皮膚以外にも関節や軟骨に含まれていて関節の潤滑油として働くなど、人体とは深く関係しています。
ヒアルロン酸を飲んで効果あるの?
さて、そのヒアルロン酸を「飲む」ことで果たしてどれだけ効果があるのか?ということは少し疑問ですね。
実際、ヒアルロン酸の経口摂取による健康効果を疑わしいとする人もいますが、ヒアルロン摂取による実験において肌質が改善されたという研究がいくつかあります。
研究①
乾燥肌の日本人22名(男性3名、女性19名、平均年齢27歳)に対し、高純度のヒアルロン酸を含むサプリメント(240mg/日)を6週間飲んでもらった結果、肌の水分量となめらかさが増加し、肌の乾燥、かゆみ、赤み、化粧のりの悪さを改善したという報告があります1)。
研究②
乾燥肌に悩んでいる39名の日本人女性(平均年齢44歳)を対象に、ヒアルロン酸含有食品(120mg/日)とプラセボ(効果のない薬)の6週間の二重盲験摂取試験を実施したところ、ヒアルロン酸を摂取したグループでは皮膚水分量の有意な上昇が認められたと報告しています2)。
研究③
肌のしわと乾燥が気になる日本人女性28名(平均年齢43歳)を対象に、低分子ヒアルロン酸(240mg/日)またはプラセボを8週間飲んでもらった結果、ヒアルロン酸を飲んだグループでは肌の水分量や弾力が増加し、しわが改善したと報告しています3)。
研究④
ヒアルロン酸の摂取が皮膚の水分量を増加させたり、しわなどの顔の老化現象を改善したという研究結果がいくつか報告されています4)。
※参考 ゴーヘルシー 医師が徹底検証!飲むヒアルロン酸は本当にお肌にいいの?
このうちの研究②について言うと、これはマヨネーズで有名な会社キューピーが行った実験です。
なぜヒアルロン酸を摂取することで肌の水分量が増えたか?ということについてキューピーは次のように考察をしています。
■「食べるヒアルロン酸」の肌保湿メカニズムについての考察
これまでの研究報告から、ヒアルロン酸は、摂取後、腸内細菌によって低分子化されることが分かっています。ヒアルロン酸が低分子化されることで、腸管から吸収され、血中に移行し、皮膚に届くことが報告されています。皮膚に届いたヒアルロン酸は、皮膚の繊維芽細胞でのヒアルロン酸合成を促進し、皮膚中のヒアルロン酸量が上がると考えられています。
※参考 キューピー
キューピーはヒアルロン酸の摂取により肌の水分量増加の他に変形性膝関節症の痛みを和らげることも明らかにしています。
そして「低分子化」という言葉が出てきました。
普通のヒアルロン酸では分子が大きくてなかなか吸収しづらいのですが、「低分子化」してより吸収しやすいものに変えたのが低分子ヒアルロン酸です。
キューピーの実験でも明らかなようにヒアルロン酸は1日に120mgを取ることで肌質の改善効果が得られます。
モイストフュージョンでは1日分で125mgの低分子ヒアルロン酸を摂取できるのでこの点もOKですね!
このように、植物性セラミドと低分子ヒアルロン酸ナトリウムという肌質改善の栄養素二つをギュギュっと凝縮し、さらに亜鉛をプラスしたのが日清のモイストフュージョンです。
飲むセラミドサプリメントという画期的なサプリメントですが店頭販売やAmazonや楽天といったネットショップでの購入は出来ず、公式サイトからの販売のみになります。
モイストフュージョンを使ってみました!
噂のセラミドサプリ「モイストフュージョン」を使ってみました。
1日2粒で60粒、1か月分ですね。
飲み方については「1日2粒を目安」ということ以外には特に指定が無く、水などと一緒に召しあがってくださいとだけ注意書きがありました。
ちょっとブレましたが、中身はこんな感じです。
ピンク色のカプセルが何となく肌をきれいにしてくれそうなイメージを勝手に想像してしまいますw
食前、食後などの指示も特にないので1日2粒を飲むだけですね。
まとめ:セラミドのサプリがアトピーに効果?オススメはモイストフュージョン!
セラミドは本来ターンオーバーの過程で作られて角質層の水分を保持する役割を持つのですが、経口摂取することでも肌質の向上やアトピーを改善することが明らかになっています。
ただしセラミドサプリによる経口摂取は「飲み続ける」という問題点があるので、ターンオーバーを正常化させて自前でセラミドを作るために腸内環境を整えることが必要になってきます。
腸内環境を整えるのが面倒くさい!という人には手っ取り早くセラミドサプリを取ることをオススメしますが、中でも日清が発売しているモイストフュージョンは
①米由来の植物性セラミド(グルコシルセラミド)
②低分子ヒアルロン酸ナトリウム
というお肌の改善に効果がある成分をいっぺんに摂取することが出来るのでオススメです。
>>モイストフュージョン販売の日清ウェルネス公式サイトはこちら<<