腸内細菌にはヤセ菌・デブ菌という分類ができるということは以前もお話しました。
痩せないのを腸内細菌にしてしまう、というのはなんだか根性が無いようにも思えてしまいますが(笑)、実際に太った人の腸内細菌を移植したら太ってしまったなんて話もありますので、単純に根性では済ませることができないのです。
例えばギャル曽根さんのように大食いを生業とするいわゆる「フードファイター」は腸内細菌においてヤセ菌である「バクテロイデス」が多いという風にも言われています。
いくら食べても太らないギャル曽根さんのようになれたらこれほどうらやましいことはないですよね。ここではそんなヤセ菌・バクテロイデスを増やすサプリメントについて紹介していきたいと思います。
目次
バクテロイデス・フラジリス
ヤセ菌として効果が期待できるバクテロイデスですが、「バクテロイデス」で検索すると「バクテロイデス・フラジリス」というなんだか難しそうなキーワードが出てきます。
バクテロイデス・フラジリスというのは腸内などの酸素がない環境で繁殖する細菌で、通常は消化を助けて病原菌の侵入を防ぐ役割を果たしているのですが、大腸がんを引き起こすリスクがあるということがトルコの研究グループによって指摘されております。
このバクテロイデス・フラジリスは何かの手術やケガなどで体外へと放出された場合に「病原菌の侵入を防ぐ」という本来の役割を全うしようとして壊死を起こしたり、抗生物質を分解しようとしたりするので治療が困難になります。おそらく大腸がんを引き起こすというのも、病原菌の侵入を防ぐという役割からきているのではないでしょうか。
じゃあヤセ菌のバクテロイデスって危険じゃないの!?
と思うかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。
人間の腸内細菌というのは数百種類もありその分類は専門的なことを突き詰めるとかなりややこしくなってしまいます。例えば大腸菌というものにも病原性を示す病原性大腸菌と、そうでない大腸菌が存在しています。
そしてこのバクテロイデス・フラジリスにも毒性のものとそうではないものがあるようで・・・要は大腸菌にしてもバクテロイデス・フラジリスにしても人間が勝手に分類をしているだけに過ぎないのですよね。
そもそもバクテロイデス・フラジリスには腸炎の発症を抑えている可能性もあるという研究結果も報告されており、果たして人間にとって有益なのか有害なのか細菌学の専門家の間でもはっきりしていないようです。
なので、とりあえずは「バクテロイデス・フラジリス」というのは今もなお研究者たちが実験を行っているなんだか難しい細菌のことで、これからお話するヤセ菌としての「バクテロイデス」は、別物という風に考えていてください。
バクテロイデスとは
バクテロイデスというのは、私たちの腸内細菌を最も多く占める「日和見菌」の一種であり、通常は体の健康にはあまり関与しないのですが、腸内フローラにおいて善玉菌が優勢ならば善玉菌に加担し、逆に悪玉菌が優勢ならば悪玉菌に加担するという二面性を持っています。
そして、バクテロイデスは糖質をエサとして短鎖脂肪酸を作り出す働きがあり、これが脂肪の分解や脂肪の蓄積を抑制してくれるため、ダイエットに効果があり「ヤセ菌」と呼ばれる理由になっております。
糖質をエサにして短鎖脂肪酸を作り出すというのは、善玉菌の代表であるビフィズス菌もまさにその働きをしますよね。この効果により腸内フローラを整えて良い効果をもたらすわけです。
その意味からすればバクテロイデスは日和見菌ではなく善玉菌と言っても良さそうなものですが、何度も言うようにこれは人間が勝手にそう呼んでいるだけのものなので、言葉の定義とかはあまり考えなくてもよいと思います。
重要なのはヤセ菌・バクテロイデスが脂肪の蓄積を抑制してくれることと、どのようにしてバクテロイデスを増やせば良いのかを知ることです。
バクテロイデスがエサにするのはマンナン
バクテロイデスは糖質をエサにしているのだからビフィズス菌と同じように水溶性食物繊維やオリゴ糖を取ればバクテロイデスを増やすことができるように思えます。
ここからは少し難しい化学的な話になってしまいますが、ビフィズス菌とバクテロイデスはエサにできる糖質に違いがあります。
ビフィズス菌は水溶性食物繊維などを分解して作られるオリゴ糖をエサにしますが、バクテロイデスはマンナンという多糖類を選択的に使います。
マンナンというと蒟蒻畑で知られる「マンナンライフ」を思い浮かべると思いますが、これはこんにゃく芋に含まれる水溶性食物繊維「グルコマンナン」が由来になっています。
しかし通常のこんにゃくはその製造過程において毒を中和するために水酸化カルシウムなどのアルカリ性物質を加えるため、そこでグルコマンナンは水溶性食物繊維から不溶性食物繊維に変わってしまいます。
不溶性食物繊維というのは単に水に溶けないということだけでなく、腸内細菌がエサにすることも出来ずそのまま体外へ放出するだけです。それは便をかさ増しして便秘の解消に一定の効果があるのですが、バクテロイデスのような腸内細菌のエサにはならないためバクテロイデスを増やすことはできません。
マンナンという糖類はバクテロイデスしか取り込むことができないという風に科学誌「Nature」の2015年1月号に置いて報告がされております。
つまりマンナンはバクテロイデスのみを増やす手段として最適と言える存在ですから、なんとしてもマンナンを効率よく取り入れたいですよね。
マンナンは酵母に含まれる
さて、また少し難しい話になってしまいますが、バクテロイデスがエサにするマンナンというのをもう少し具体的に言うと酵母の細胞壁を構成するα-マンナンのことです。
つまり酵母というのがマンナンを取るためのカギになってきます。実際に、ビール酵母のマンナンによって肥満予防効果があったという実験報告がされております。
酵母を含む食品というのはビール、パン、漬物、醤油、味噌などがありますので日々の食事で取り入れることは不可能ではありませんが、これらをたくさん取ろうとすると酵母以外のものを過剰に吸収してしまうリスクがあります。
ビールをたくさん飲むなんてアルコールやプリン体の取りすぎが気になりますし、パンをたくさん食べると糖質の取りすぎが気になりますし(そもそもヤセ菌を増やしてダイエットしたい人からすれば意味ないですよね)、漬物や醤油は塩分の取りすぎが気になります。
そのような場合に、酵母のみを選択的に摂取したいならやはりサプリメントが一番効率的だと思います。
酵母を含むヤセ菌サプリメントならこちらがオススメです!
そんな中で発見したのがプレミアム酵母という酵母を取り入れることでヤセ菌を増やそうというサプリメントです。
このプレミアム酵母は、単に酵母を取り入れてマンナンを取れるだけではありません。
糖質は取りすぎた分を無限に脂肪として蓄積してしまう性質を持つのですが、プレミアム酵母を取ると余分な糖質を酵母の力によって発酵分解してくれるので無理な糖質カットをする必要がありません。
さらに、サプリメントに含まれるグルコマンナンがお腹の中で水分を吸って膨張することで空腹感を柔らげて満腹感をもたらしてくれるので食べ過ぎを事前に抑制してくるのです。
ビフィズス菌などの善玉菌を味方につけることで痩せにくい体質に変えることもできますし、いつ飲むかなどの制限も特になく、食前食後いつ飲んでもいいし、一日に飲む回数も決まっていませんし、ほかの薬との併用も問題ありませんし、妊婦・子供・お年寄りなど誰でも好きな時に飲むことができます。
こんにゃくのグルコマンナンには期待できない以上、このサプリメントはマンナンを取るのに最も効率的だと思いますよ。
まとめ:ヤセ菌・バクテロイデスを増やすサプリメントは?フラジリスとは
ヤセ菌・バクテロイデスを増やすためにはどうしたら良いのかというお話をしてきましたが、まとめると
・「バクテロイデス・フラジリス」と「バクテロイデス」は別物
・バクテロイデスはマンナンという多糖類をエサにする
・酵母を摂取することでマンナンも取ることができる
・バクテロイデスを増やすサプリメントはプレミアム酵母がオススメ
ということですね。私が知る限りでは、ヤセ菌・バクテロイデスと酵母を結び付けているサプリメントはこのプレミアム酵母だけでした。他のダイエットをしても効果がなかったという人はヤセ菌が足りていない可能性がありますので是非オススメしたいですね。