当サイトでは善玉菌を増やす方法ということを主軸にして様々な情報を発信しているところですが、言い換えると善玉菌が減ってしまうことを避ける、さらに言えば悪玉菌が増えることによる様々な健康の弊害を避けるということを目的にしているわけです。
悪玉菌という言葉からは、それはそれは私たちの体にものすごい悪さをしていそうな印象を受けますね。
特に、赤ちゃんのうちは悪玉菌はほとんどなく善玉菌しか腸内に存在しないという話もありますし「悪玉菌なんて悪そうな菌はうちの子供には触れさせたくない!」と思うのは子供を持つ親であれば自然なことです。
うちの娘(乳児)もよくお腹を下して、「悪玉菌のやつめ~!」なんて思いながら離乳食をやめさせてお粥とミルクだけにして何とかしのいだことがあります。
しかし、悪玉菌がどんな働きをするのかわからない人って実は多いですよね。
私たちの腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌という三種類の菌が存在していて、日和見菌は善玉菌と悪玉菌の闘争において有利な方に加担するという性質を持っていることから考えても、善玉菌を増やすことは悪玉菌を減らすことと表裏一体と言えるのです。
悪玉菌を減らすためには、そもそも悪玉菌とは一体何なのか?ということから知る必要がありますね。
ということでこちらでは、
- 悪玉菌とは一体どういうものを指すのか
- 悪玉菌が増えるとどうなるのか
- 悪玉菌を減らすにはどうしたらいいのか
についてお伝えしていきたいと思います。
目次
悪玉菌とは
悪玉菌という言葉が独り歩きしていますが、本当に悪いだけの菌なのでしょうか?
「悪玉菌」とは呼んだものの、本来腸内細菌には善悪の概念はありません。
善玉菌であろうと悪玉菌であろうとそれらはすべて腸管免疫という厳しい検閲機関をくぐり抜けて、腸内で生息することを許された細菌です。
悪玉菌といっても、何の役割もなく腸内に居着いてただ悪さをしているわけではないのです。
悪玉菌の役割
では悪玉菌には具体的にはどのような役割があるのでしょうか?
①タンパク質の消化
悪玉菌は、肉類などの消化しづらいタンパク質を吸収しやすいように分解する役割を持っています。
このタンパク質分解の際に有害物質を発生してしまうので悪玉菌は体に悪い!というようなイメージがついてしまっているんですね。
私も正にそうで、子供がお腹を下したりするたびに「悪玉菌のせいね!」なんて思ってました。
でもこれって車で例えると、ガソリンを分解して排気ガスを出すから車についてる動力機関は悪だ!って言ってるようなものじゃないでしょうか?
確かに排気ガスという有害物質を出してしまうのは困りものですが、それは自らの仕事を全うした結果副産物として生じているに過ぎません。
②悪い菌の排除
世の中には悪玉菌とは比べ物にならないほど、体に害しか及ぼさない極悪菌とも言うべき菌が存在します。
サルモネラ菌、コレラ菌、赤痢菌、ボツリヌス菌など極悪菌には枚挙に暇がありませんが、悪玉菌はこれらの極悪菌が体内に侵入した際に排斥してくれる役割も持っています。
これらの極悪菌は善玉菌では歯が立たないほど強力なので、まさしくこれは悪玉菌にしかできない役割といえます。
悪玉菌は普段は乱暴だけどいざというときは男気を見せる、映画版ドラえもんのジャイアンみたいな存在なんですね。
③腸内の免疫機能の活性化
生まれて間もない赤ちゃんは腸内に悪玉菌を持っていないのですが、悪玉菌をお母さんからもらうことで外部からの侵入者を知り、免疫力を獲得することができます。
なんの前触れもなく前述のサルモネラ菌やボツリヌス菌を赤ちゃんがもらってしまったら太刀打ちすることができませんよね。
こうして赤ちゃんに免疫力を獲得させるだけでなく、善玉菌とエネルギーをやり取りし合って善玉菌を活性化、働かせる役割も悪玉菌は持っています。
こうして見ると「悪玉菌」という名前に踊らされているだけできちんと役割を持っているんだ、ということがよくわかりますね。
まさか悪い奴だと思ってた悪玉菌がうちの子を守っていてくれたなんて・・・「悪玉菌のやつめ~!」なんて思っててごめんなさい!
私は子供のお腹の調子を良くするために色々調べていたその過程で「悪玉菌はそんなに悪いやつじゃない!」ということを知ることができましたが、これって子供を持つ親でなくとも世の中の人に広く知ってほしい事実ですよね。
悪玉菌が増えるとどうなるのか?
悪玉菌もある程度私たちの体に必要なものとは言え、増えすぎるのも困りものです。これは何も悪玉菌に限った話ではなく、人体に必須と言える「水分」ですら過剰に摂取すれば健康に悪いですから当たり前の話ですね。
善玉菌と悪玉菌の理想的な比率は3:1程度と言われています。腸内には善玉菌と悪玉菌だけではなく日和見菌という菌も存在しているので、これを含めると
善玉菌 : 悪玉菌 : 日和見菌 = 3 : 1 : 6
というのが理想的な腸内細菌の比率になります。
日和見菌というのは、善玉菌と悪玉菌のうち有利な方について加担するという性質があったということはすでにお伝えした通りです。
では、この理想的な比率から乖離して悪玉菌が増えると体に一体どのようなことが起こるのでしょうか?
おならや便の臭いが強くなる
悪玉菌は食べ物に含まれるアミノ酸やたんぱく質を分解して硫化水素、インドール、アンモニアといった有害物質を作り出します。
これだけを聞けば、悪玉菌は食べ物を分解しているだけにすぎないように思えるのですが、悪玉菌は酸素を取り込むと活動的に動き出す性質を持っており、増えすぎると何もしなくても勝手に有毒なガスを発生させてしまうのです。
すると余計なガスを発生させるので、おならの回数が増えたり臭いが強くなってしまったりします。
肌荒れを引き起こす
悪玉菌が作り出す有害物質はアンモニア、インドール、スカトールなど様々なものがありますがそのうちの一つにフェノールという物質があります。
フェノールは腸内環境の汚染度の指標となる物質でもあるのですが、フェノールが発生すると腸から再吸収されて血液に入り込んで全身に行き渡ります。
血液に運ばれたフェノールは、肌の表皮の形成を阻害します。
一般に言うところの肌のターンオーバーですね。
フェノールによってターンオーバーがうまくできなくなり、乾燥肌、くすみといった肌トラブルを引き起こします。
不妊症
腸は物理的にも子宮と近い位置にあることや、腸管を通じて連動しており深い関係にあります。
そんなことから、腸内環境の悪化は不妊症を引き起こしてしまいます。
腸内環境の悪化による不妊症は様々な原因が考えられますが、
①栄養吸収率の低下
②免疫機能の低下
③卵巣の老化
④便秘による子宮の圧迫
⑤ホルモン分泌異常
といったものが挙げられます。
詳しくは腸内環境と不妊症の関係の話を参考に。
おならの臭いが強いとかおならの回数が多いというのは、これらの症状になる前の危険信号という風に受け取ったほうがいいかもしれませんね。
子供の便やおならの臭いがひどいと「私の食事が原因なの?」なんて思っちゃいますよね。案外それ、子供の腸内環境が悪化しているサインなのかもしれませんよ。
悪玉菌を減らす方法とは
悪玉菌と呼ばれる菌のそのほとんどはアルカリ性に強く酸性に強いという性質を持っています。
具体的に言うと腸内の酸性度をPH5.5以下にすると悪玉菌を減らし、有害物質の生成を抑制することができます。
なるほど、じゃあとにかく酸性の物質を食べればいいのか!というそう単純な話でもありません。
私たちが食物を摂取すれば、強酸性の胃酸(PH1.5程度)を通過するので、多少酸性の物質を取り込んだところで腸に届くかどうかは関係がありません。
つまり、腸内で自然に酸性の物質を作り出すことができなければ意味がないのです。
この役割を担うのは短鎖脂肪酸という物質です。
短鎖脂肪酸は、酢酸、酪酸、プロピオン酸などが代表的なもので、これらに乳酸を加えることもあります。
これらの酸は、オリゴ糖や食物繊維をビフィズス菌が代謝することで生み出されます。
オリゴ糖や食物繊維は共に難消化性の糖質なので、小腸で吸収されずに大腸に届けられます。
そして、食物繊維よりも分子量が小さいオリゴ糖のほうがより高い効果が得られるでしょう。
まとめ:そもそも悪玉菌とは何なのか?悪玉菌が増えるとどうなる?減らす方法は?
悪玉菌とは一体何なのか?増えすぎるとどうなるのか、ということについて色々なことをお伝えしてきましたが、これまでのことをまとめると
- 悪玉菌にもきちんと役割が存在していて、有害なだけではない!
- 悪玉菌が増えすぎると有害物質を発生させて健康に害を及ぼす!
- 悪玉菌を減らすためには、結局は善玉菌を増やすことが重要!
といった具合になります。
腸内環境を整えるってことを考えると、なんだかんだ言って結局は善玉菌を増やすって結論になるんですよね。
善玉菌を増やすのに最も効果的なのはオリゴ糖です。
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