健康番組の特集などで定期的に話題に挙がるのが「腸内環境」です。
腸活、腸内フローラ改善、色んな言葉で言われています。
「腸とかただのウンチが溜まってる所でしょ?」
腸内環境のことを良く知らないあなたはそう思っているかもしれません。
そして、テレビなどのメディアやCMがこぞって
「善玉菌を増やしましょう」
「悪玉菌を増やさないようにしましょう」
「腸内環境を改善しましょう」
「腸内フローラを改善しましょう」
・・・等々、しきりに腸のことを言うので半ば飽き飽きしているかもしれませんね。
でもそれは、あなたが腸内環境の改善をすることによる物凄い効果を知らないからです。
腸内環境を改善することでどんな効果があるかあなたはご存知ですか?
「便秘の改善することができる!」
→確かにそれもありますが、効果の一つに過ぎません。
「悪玉菌を減らすことが出来る!」
→悪玉菌が増えると具体的に何が起こるのかご存知ですか?
「ダイエットが出来る!」
→テレビではそう言われていますが、腸内環境とダイエットの関係を説明できますか?
そう、おそらくあなたは単に何となくとかフワッとしたイメージでしか腸内環境のことをご存知ないと思います。
そう、腸内環境を改善することの本当の意味を知らないのです。
そして腸内環境のことを何となくしか知らないから、テレビで特集があるたびにそれを鵜呑みにして不確かな情報に踊らされてしまうのです。
ヨーグルトが良いと言われればヨーグルトを食べ・・・
食物繊維が良いと言われれば野菜やキノコを食べ・・・
乳酸菌が良いと言われれば乳酸菌サプリを飲み・・・
健康のことって本人は良く分からないですからね。ましてや腸の中なんて自分では見えないので不確かな情報に踊らされてしまうのは仕方のないことなのですが・・・
もちろん先ほど挙げたものは腸内環境の改善に効果があります。
しかし私はオリゴ糖こそが腸内環境の改善に最も効果があると確信しています。
とはいえオリゴ糖が良いということは話に聞いても具体的にオリゴ糖がどう体に働きかけてくれるのか?ということは詳しく知らない人が多いでしょう。
実はオリゴ糖がもたらす健康効果というのは凄いんです!
ということでここからは
・腸内環境を改善するとどんな良いことがあるのか?
・オリゴ糖がなぜ腸に良いと言われているのか?
ということをお話していきたいのですが・・・ここから話すことは超~~~~~重要です!
今このページをスマホでご覧になっている方は、はてブに入れるなりしてから後ほどじっくり、真剣にパソコンで見ることをオススメします。
善増教の教えの基本がすべて詰まっていると言っても過言ではないでしょう。
スマホで見るとちょっと長かったり見づらく感じてしまうかもしれませんからね。
スマホでも真剣に読む!という気合のある方は続きをご覧ください!
目次
腸内フローラの意味
腸内環境よりもキャッチ―な表現として「腸内フローラ」というものがありますが、これは腸内環境の複雑さを的確に表している言葉だと思います。
「フローラ」という言葉は本来「花畑」を意味しています。
腸内細菌にもさまざまな種類があり多くの腸内細菌がびっしりと広がって種類ごとに秩序立ってまとまった形で敷き詰められているのです。
何しろ腸内に住む細菌は約100兆個~1000兆個と言われており、腸内細菌だけで重さ1.5kg~2kgにもなります。種類で言うと300種類ほどですね。
それほど多くの腸内細菌がまとまって粘液の中でゆらゆらと揺らめいている様がまるで花畑のようであることから「腸内フローラ」と呼んでいるのです。その複雑さから「腸内宇宙」とも呼ばれていますね。
他の体の部位にも細菌は住んでいますが
胃・・・1万ほど
皮膚・・・数十万ほど
口腔内・・・1億ほど
と、腸内細菌の100兆には全く及びません。
この数字だけを見ても腸という器官の重要さというのが何となくイメージ出来ると思います。
腸内環境を改善することの重要さ
少し雑学的な話から入りましたが、ここからは具体的な腸の大切さについてお話していきたいと思います。
腸といったら「便が詰まっているところ」くらいの認識だと思いますが、それだけでは全く言葉が足りません。
腸の悪化がもたらす健康への悪化は
・肌荒れ
・肥満
・不妊症
・更年期障害
・骨粗鬆症
など様々なものがあります。女性にとって「美肌」「ダイエット」というのは一生付きまとう悩みでもありますよね。
まあ腸内環境の悪化による影響はここでは語り切れないほど多いのですが・・・
とりあえずここでは腸の意外な機能やより多くの人に共通する悩みに絡めてお話していきましょう。
腸は脳と密接に関係している
腸は元々脳に代わって意志決定をする器官でした。その脳自体も腸から進化したものです。
これが何を意味するのかというと、腸は脳の指令を待たずに動くことが出来るということです。
仮に脳死・麻痺状態になったとしても腸は独自に動いて消化や排泄といった働きをします。
このことから腸は「第二の脳」とも言われており、心臓など他の臓器には出来ないことです。
とはいえ腸と脳は無関係というわけではなく自律神経を通して密接に関係しています。
これは「腸脳相関」と言うのですが、わかりやすい例で言うと緊張したときにおなかが痛くなるというものです。
そして、逆に腸が脳に及ぼす影響も大きいです。
腸内環境の悪化がストレスに結びつく
腸では脳内神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの元となる物質を作っています。
特にセロトニンは「幸せホルモン」「幸福物質」なんて言われており、これが分泌されることで安らぎを感じることが出来るのです。
つまり腸内環境が悪化しているとストレスを感じたりうつになりやすくなってしまうということなのです。
また、ドーパミンは楽しさや快楽といった感情のスイッチになっており、やる気を引き起こしたり気持ちを前向きにしてくれるホルモンですからこちらも重要です。
腸内環境がなんと性格にも関わっているとされており、元気なマウスの腸内細菌をおとなしいマウスの腸に移植したところ元気な性格になったという実験まであるくらいです。
もし本当なら私は高田純次さんの腸内細菌を移植してテキトーに生きてみたいです(笑)。
腸は栄養を吸収する最後の窓口
腸の重要さは、腸が食物から摂取した栄養を吸収する部位というところにもあります。
これは胎児の成長過程を見てもそうで、受精卵が着床した後には母体からの栄養の伝搬ルートとなる腸をまず形成します。血管や神経系が作られるのは腸の後です。
食べ物を摂取すると食道・胃・腸と運搬されてようやく吸収されるのですが、腸は食べ物を吸収する時の最後の窓口ということになります。
つまり腸内環境が悪化していると栄養をうまく吸収できないのです。
栄養の吸収は体の健康を考える上での基本です。
だから体のどこが悪くなったとしても念頭に置くべきなのが腸内環境とも言えます。
腸と免疫機能の関係
実は腸は免疫機能とも密接に関係しています。これは腸の栄養吸収の話とも関連しています。
食べ物の最終窓口である腸では、外部から病原菌やウイルスなどの有害物質が侵入した際に腸の免疫細胞が働いています。
腸にある免疫細胞というのは体全体の6割にも及びます。腸は最重要防衛拠点であり最大の免疫器官とも言えるのです。
つまり腸内環境が悪化していれば免疫機能が低下するということです。
そうなると外部から侵入するウイルスや病原菌から体を守れないので風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなってしまいます。
免疫機能の低下と関係しているのはアレルギー反応ですね。
花粉症はアレルギーの代表的なものですがビフィズス菌の粉末を投与したところ花粉症の症状が和らいだという研究報告があります(森永乳業の実験)。
さらに言うと妊娠中もしくは妊活をしている人にとってもこの免疫機能の低下は精子や受精卵を異物とみなして攻撃してしまうという恐れがあります。これも一種のアレルギー反応と言えるでしょう。
さて、腸内環境を改善することの大切さが何となく見えてきたでしょうか?
この他にも腸は体の様々なところと関係してきます。
腸の大切さを知るとともに「腸さえ整えれば大体オッケーなんじゃない?」なんて気持ちにもなりますよねw
実際、「腸を制する者が健康を制する」なんて言葉もあるくらいなのであながち間違っていないと思います。
化粧品で「オールインワンゲル」とかありますけどあれってすごい便利ですよね。色々使わないでこれ1個あれば大丈夫!って言うのはめんどくさがりにとってはすごくありがたいですw
体のケアにおける正に「オールインワン」が腸内環境の改善なのです。
腸内環境を改善することの真の目的とは?
腸内環境を改善することの大切さを知ってもらったところで、今度は
腸内環境を改善するというのは具体的にどんなことなのか?
というお話をしていきましょう。
ザックリ言うと善玉菌を増やすことなんですが、これだけでは具体的に良く分かりませんよね。
実は善玉菌の働きというのは腸内で「短鎖脂肪酸」という物質を生み出すことにあります。
短鎖脂肪酸というのは具体的には酢酸、プロピオン酸、酪酸といった有機酸のことを指します。
短鎖脂肪酸は大腸のエネルギーになる非常に重要な物質です。何しろ腸のエネルギー源は血液よりも短鎖脂肪酸の方が比率が大きいのです。
短鎖脂肪酸の中でも特に「酪酸」は最も大腸のエネルギーに使われやすいことから最重要な短鎖脂肪酸と言われています。
大腸のエネルギー源になれば便を押し出す運動(蠕動運動)も活発になり、便秘が改善されますね。
善玉菌が多いと腸が元気になる短鎖脂肪酸が多くなる・・・これが腸内環境を改善することの真の目的です。
また短鎖脂肪酸はその名前の通り「酸性」の物質なので腸内を酸性に保ってくれます。
するとアルカリ性を好む悪玉菌の過剰な繁殖が抑えられるんですね。
短鎖脂肪酸の効果はこのほかにも
・病原菌などの有害物質から守るバリア機能の強化
・余計な脂肪の分解
・糖尿病の予防
・免疫機能の調節によるアレルギー抑制
・大腸がんの予防
・カルシウム吸収を促して骨の強化
・妊娠しやすい体づくり
・美肌
といった、体の様々なところに関係してきます。
ただ、善玉菌は何もないところから短鎖脂肪酸を生み出せるわけではなく、そのためのエサが必要になります。
もうお分かりだと思います。
つまり、その「短鎖脂肪酸を生み出すためのエサ」というのがオリゴ糖なのです。
オリゴ糖とは一体何なのか?
まず、オリゴ糖とは一体どういうものなのかというのをお話していきましょう。
オリゴ糖の「オリゴ」というのは「少ない」を意味しており、つまり直訳すれば「少ない糖」というわけです。「少糖類」なんて呼び方もしますね。
糖類というと私たちが思い浮かべるのはショ糖(砂糖)、果糖、ブドウ糖といった単糖類、二糖類、あるいはお米やパンに含まれるデンプンなどの多糖類がありますが、オリゴ糖というのはこれらの中間にあたる三糖以上のものを指します。
もっとわかりやすく言えば「大きさが中途半端な糖」ですが、この中途半端さこそがオリゴ糖の真髄です。
オリゴ糖の程よい大きさが大腸へ届いてエサになる
私たちの腸内に潜む、いわゆる「善玉菌」というのは糖類が大好物です。
善玉菌の中でも特に有名なのが「ビフィズス菌」というものですが、他にも「酪酸菌」など、重要だけどあまり知られていない善玉菌も存在します。
こういった善玉菌は糖類をエサにして活性化しその数を増やしたり、糖を発酵させて短鎖脂肪酸を生み出します。
短鎖脂肪酸については前述したように、腸内環境改善のキーポイントとなる物質でしたね。
とはいえ「糖類」で言えば別にオリゴ糖に限らずとも砂糖やブドウ糖、果糖などがあります。
しかしこういった普通の糖ではダメなのです。
砂糖、ブドウ糖、果糖といった「普通の糖」は体内に消化酵素を持つので消化・吸収されます。
つまり「大腸に届かない」ということで普通の糖ではビフィズス菌のエサにすることが出来ないのです。
オリゴ糖なら普通の糖とは違うので
- 消化されずに大腸へ届く
- ビフィズス菌のエサになる
- 発酵されて短鎖脂肪酸を生み出す
という流れで腸内環境を改善することが出来ます。
しかも驚くべきことにオリゴ糖は悪玉菌が利用できないという選択性も示します。
オリゴ糖以外の甘味料には人工甘味料、希少糖(レアシュガー)、はちみつ、メイプルシロップ、三温糖、黒糖・・・等々、色々なものがありますよね。
人工甘味料や希少糖はビフィズス菌のエサにはなりませんし、はちみつ、メイプルシロップ、三温糖、黒糖というのは「普通の糖」なので吸収されてしまいます。
こういった甘味料にはない性質を持っているのがオリゴ糖なのです。
食物繊維はダメなの?
腸内環境の改善でほぼ必ず話に挙がるのが食物繊維です。
実は食物繊維にもオリゴ糖と同じ「消化されない糖質」の仲間がいます。
食物繊維とオリゴ糖の違いはその大きさにあり、食物繊維のほうがずっと構造が複雑で分子量が大きいのです。
そして食物繊維の方が大きい分ビフィズス菌のエサになりにくいのです。
大きさがある分大腸の奥の方のビフィズス菌のエサにできるという利点もありますが、腸内環境が悪化している初期に取ってもあまり効果を示しません。
やはり程よい大きさのオリゴ糖のほうがビフィズス菌のエサになりやすいんですね。
ゆくゆくは通常の食事で食物繊維を取って腸内環境を改善するのが望ましいですが、ビフィズス菌活性化のための「初速をつける」のにピッタリなのがオリゴ糖なのです。
ヨーグルトはダメなの?
腸内環境の話で食物繊維と並んで良く名前が挙がるのがヨーグルトです。
ヨーグルトも全く効果が無いわけではありませんが、あなたがイメージしているより思ったほど効果は得られないと思います。
まずヨーグルトにありがちな「生きたまま腸に届いて増える乳酸菌!」という謳い文句ですが
・外部から取った乳酸菌が腸の中で増えたという実験報告はこれまでに一度もない
・そもそも乳酸菌は生きたまま取る必要が無い
・乳酸菌は善玉菌全体の0.1%以下しか存在しない
というツッコミどころが満載な内容になっています。
ヨーグルトにはビフィズス菌も入っていますが、これは製造の過程で人工的に付与したものです。
そしてビフィズス菌は酸素に弱い性質を持っているので空気に触れる表面からダメになってしまいます。
さらに言うとヨーグルトの原料である牛乳に含まれる「乳糖」はオリゴ糖と似たような働きをするものの、大腸菌やバクテロイデスなどのビフィズス菌以外の菌も利用してしまいます。
大抵のヨーグルトはテレビ番組のスポンサーになるような大企業が作っていますから、テレビでは決してヨーグルトのことを悪く言うことはありませんけどね。
もちろん全く効果が無いわけではありませんし、続けることが容易という利点もあります。
オリゴ糖のカロリーの低さ
オリゴ糖のすごさの代表的な点としてそのカロリーの低さが挙げられます。
オリゴ糖は、前述のように人間の体は消化酵素を持ち合わせていないので吸収されにくく、一般的に砂糖の半分のカロリーと言われています。
しかもこのオリゴ糖のカロリーというのは、実は「短鎖脂肪酸」で換算されたものなのです。短鎖脂肪酸は大腸のエネルギーになりますからこれをエネルギーとしてみなしているのですね。
しかも短鎖脂肪酸は前述のように余計な脂肪や糖質を分解する効果も持っています。オリゴ糖を使ったダイエットなんてのもあるくらいですからね。これについての詳細はまた後ほど。
オリゴ糖は血糖値も上げない!
吸収されにくいということは、オリゴ糖は血糖値を上げないということでもあります。
食品がどれくらい血糖値を上げるかの指標であるGI(グリセミックインデックス)という数値がありますが、オリゴ糖のGI値は0~30ぐらいでこれは海藻類、キノコ類、野菜と同じくらいです。
砂糖のGIがおおよそ108であることと比較すると、オリゴ糖のGIは格段に低いということがよくわかりますね。
0~30というのはオリゴ糖の種類によってばらつきがあって一概には言えないからです。
オリゴ糖の中でもガラクトオリゴ糖が10で、ラフィノース(ビートオリゴ糖)はほぼ0とかなり低いGI値を示します。
血糖値を上昇させないということは、血糖値を下げて糖を脂肪として貯蔵する働きをもつホルモンであるインスリンを分泌させないということなので太りにくいですし、糖尿病の改善にもオリゴ糖は使われているほどです。
こんな風に「普通の糖」とは違って
・大腸に届いて善玉菌のエサになってくれる
・体内に消化酵素が無いので消化されない
という少し変わった糖が「オリゴ糖」なんですね。
まとめ:【必見】腸内環境を改善すると何が良い?そもそもオリゴ糖って何?
腸内環境を整えることの目的というのは「腸内に短鎖脂肪酸を生み出す」ということにあります。
短鎖脂肪酸は便秘以外にも余計な脂肪の蓄積の抑制など様々な効果をもたらし、その短鎖脂肪酸を生み出すためのカギとなるのがオリゴ糖です。
オリゴ糖はブドウ糖や砂糖のように吸収されず、食物繊維や炭水化物のように分解されにくいちょうどよい大きさで善玉菌のエサになってくれます。
次は、オリゴ糖を摂取することで作られる短鎖脂肪酸の具体的な効果についてお話したいと思います。
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